KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

こう見えて元タカラジェンヌです

こう見えて元タカラジェンヌです

こう見えて元タカラジェンヌです

作家
天真みちる
出版社
左右社
発売日
2021-04-07
ISBN
9784865280135
amazonで購入する Kindle版を購入する

「こう見えて元タカラジェンヌです」のおすすめレビュー

元タカラジェンヌ タンバリン芸で新仕事をゲットーー普通のサラリーマンになっても成功できた、セカンドキャリアの学びになるエッセイ

『こう見えて元タカラジェンヌです 遅れてきた社会人篇』(天真みちる/左右社)

 ピンクの羽根を背負い、派手なメイクを施したスーツ姿の男装した女性が、頭にネクタイを巻いて、クールな眼差しで受話器を耳に当てる……。

 文字にするととんでもなくカオスになってしまうが、『こう見えて元タカラジェンヌです 遅れてきた社会人篇』(左右社)の表紙である。このド派手な人物は元タカラジェンヌの天真みちるさん(通称たそ)。この本は彼女のセカンドキャリアを綴ったエッセイだ。

 タカラヅカといえばご存じ、日本を代表する歌劇団。その華やかなステージに立てるのは宝塚音楽学校を卒業したタカラジェンヌのみ。たそさんもその一人で、約15年間、花組の男役として数多くの舞台に立った。

 在団中は、角刈りにねじり鉢巻きの車引きや、常に目を半分だけ開けた状態の右大臣、吸血鬼に血を吸われて暴れまわる不動産業者……などなど、「情報量の多いおっさん」を演じる唯一無二の存在として活躍。「見たくなくてもあなたの瞳にダイビング☆」というキャッチフレーズそのままに、多くの人々を釘付けにする視線ドロボウだった。

2023/5/28

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

こう見えて元タカラジェンヌです / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

真香@ゆるゆるペース

図書館本。宝塚の元男役、天真みちるさんの宝塚音楽学校の受験から卒業までのエッセイ。軽快でテンポの良い文章で楽しかった!どのページを開いて読んでも面白いし、いろんなエピソードがすごい自虐的に書かれているけど、見えない所では相当な努力を重ねたり大変な思いをされたのではないかしら。宝塚を趣味にできるのは経済的にも時間的にも余裕のある人だけで自分には無縁の世界だと思っていたけど、だいぶイメージが変わって以前よりもとっつきやすくなったかな。著者の持ち前の明るさと前向きさに、元気をもらえる一冊。

2022/01/19

ばう

★★★ 在団中はあくの強い役で存在感を見せ、舞台の外では知る人ぞ知るタンバリン芸人として名を馳せた(知らない人は知らない)愛称たそさん。彼女はただの面白い人では無く、真摯に役作りに励み、常に感謝の気持ちを忘れない努力の人だという事です。だからこそ皆に愛されているんですね。とは言え本書は絶対外で読んではいけません。何度呼吸困難になるまで笑ったことか…。先生方、トップさん、大先輩の方との逸話はどれも印象的でした。とにかく全編宝塚愛に溢れた一冊。宝塚を知っている人は勿論知らない人にも是非読んで頂きたい本です♡

2021/06/06

ぶんこ

宝塚観劇から年月がたちすぎて、トップスターのお名前が誰もわからなかったのが寂しかったです。天真さんがご自分のキャラを確立していく努力が素晴らしい。またその過程で協力するトップスターさんが、真っ暗な公演後の舞台を天真さんに体感させるために、許可を取り、連れて行くのには驚きとともに感動しました。他にも衣装、床山さんなど裏方さんにも愛されているのがうかがえて、つくづく人徳のある方なのだと思いました。また役作りで自腹で美容院でヘアカットやセットをするのにも驚きました。一人ひとりの方の切磋琢磨の集大成の宝塚でした。

2021/12/17

tulip

タカラヅカでおじさん役を極めた著者。いつだったか、TV出演されていたのを見て、興味津々で読みました。宝塚受験から引退するエピソードまで、波乱万丈、抱腹絶倒のエッセイ。でも、何だかんだ言ってもタカラヅカの方は、とてつもない努力の人です。尊敬します。

2022/07/17

りんご

表紙!たまらんね。ヅカの世界はきっとすごく厳しい。その何年間を(ああ、やり切ったな)と思った人のエッセイなんだから面白いに決まってるね。同期のオリジナル語が生まれたエピソードが、ホントまさに青春!取るに足りんお話だけど、私にはビリビリきます。

2024/01/26

感想・レビューをもっと見る