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人生に「意味」なんかいらない

人生に「意味」なんかいらない

人生に「意味」なんかいらない

作家
池田清彦
出版社
フォレスト出版
発売日
2023-11-20
ISBN
9784866802473
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人生に「意味」なんかいらない / 感想・レビュー

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コチ吉

人類の歴史は「意味」を探求し続けてきた歴史でもあるので、刺激的なタイトルだ。「意味」を探ることは人間にしかできないことなので、結論が、その方が楽に生きられるというのでは、今流行りの「頑張らなくていいんですよ」と同じだ。著者は生物学の視点から様々な「意味がない」例を挙げているが、逆に「意味がない」ことを悟ってしまったら死んでしまいたくなる人もいるのではないか、などと意地悪く思ってしまった。でも確かに人の生きた証しなど、この宇宙、人類のとてつもない時空の中で、存在したことすらないというレベルなのだろう。

2024/03/29

あゆお

最近流行りの、楽に生きる系エッセイかと思ったら全然違った。生物学的な話はへぇーと軽く流してしまいましたが、一応記録…。「努力すれば何でもできるとか、夢をあきらめてはダメだ、みたいな教育を子どもたちにするけど、自分に向いていなかったり、コストをかける割には得るものが少ないと思えてきたら、途中で損切りしなければいけないことがあることも教えるべきだ。そうしないと、他の可能性の芽までどんどんと潰すことになる。」人生に意味なんか必要ないというのは私も思うけど、それと死にたいことは別だとも思う

2024/02/11

コピスス

「意味のある生き方」とか「役に立つ生き方」など気にせず、自分が楽しいと思う人生を歩むことが大切。「自分は役に立たない無駄な存在だ」と思い詰めてる人は、1つの視点から見て無駄だと判断しているだけで、見方を変えたり、時間軸や環境が変われば、全体にとってものすごく必要な人材かもしれない。人生を悲嘆してしまっている人が読んだら、楽に生きていいんだなーと思える本だと思う。個人的には池田清彦氏が、コロナワクチンや健康診断を否定的に見ているところがちょっと意外で嬉しかった。

2023/12/15

紐爺

第1章は自殺しようと思っている人は読んだ方がいい。第2章の中ではフィンランド保険局の調査結果が非常に興味深い。コレステロール値や血圧が高い人に薬を処方した介入群と何も施さなかった非介入群を比較して介入群の方が死亡率が2.4倍以上高かったそうだ。沖縄のホームレスの話も高知県と同じだ。仕事をしなくても生きていける豊かさや余裕が県民気質に影響しているという。全国学力テストの結果と一致しているではないか!第3章も面白い。チンパンジーは手が4本、2本が足になったのが人間だそうだ。人生短し、仕事をしている暇などない。

2024/04/13

taiyou gyousi

生きることに意味を求めるのは、動物社会の中で人間しかいない。実は、それが人間を生きづらくしている原因だという。 そういえば、人の役に立つ人間が価値があるというのは、世間の常識のようになっている。会社のために必死で働き、いつの間にか自分自身は疲れ切ってしまう。こんな人たちがいかに多いことか。自殺者が多いのも頷ける。無駄だと思われているものが、時代や環境が変わればとても必要なものであったりすることもある。無駄を排除するのではなく、いつも無駄をどこかに残した生き方をしていきたいと思う。

2024/02/25

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