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ポーラ: ドアを開けた女

ポーラ: ドアを開けた女

ポーラ: ドアを開けた女

作家
ロディ・ドイル
Roddy Doyle
実川元子
出版社
キネマ旬報社
発売日
1998-03-01
ISBN
9784873762142
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ポーラ: ドアを開けた女 / 感想・レビュー

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ゆのん

本のあらすじにはDVという言葉が書いてあった。確かにDVを扱っているが、ポーラという女性の人生の話に感じた。表面的に見れば夫は無職で暴力を振るう。妻はアル中。冷蔵庫は空っぽで子供達の服も満足に与えられないという状況で最低の夫婦に感じる。そんな夫婦にも幸せに時間はあった。どんな理由にせよ暴力夫は許せない。ポーラにも母親としての強い気持ちがあるのが救い。男性作家が女性の立場から書いた小説とは思えない程、女性の心理描写が素晴らしい。363

2019/11/28

空猫

【プリズンブッククラブ16章】ポーラと言う39才女性の現在と過去が交互に語られるのだけど、女は「あばずれ」男は「ろくでなし」としか呼ばれないような人達しか登場しない話に面食らい、する事も話す事にも品がなく何度も止めようかと思ったけれど、ラストに意味がわかるとあり頑張って読んだ。…DVの話だったよ(゚_゚)。ともかく終盤の怒濤の展開と描写に息を止めながら読んだ。…私が悪いんです。えぇ、うっかりぶつかったんです…辛かったけど読めてよかった。ドアを開けられて良かったね、ポーラ。

2019/11/26

プル

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年で紹介された一冊。最初、ぐだぐだの思考があっちこっちしている女性の頭の中を時系列も様々に語られていく、非常にだるい話し…読みづらく、いい話とはいえない内容でもあり、読み進めるのが難儀な本でした。ところが、話の広がりが見えると面白くなってきます。そして、この作者は「ポーラ」に関して1つのドラマ(4部作)と2つの本を作者は書いているとのこと。「ドアを開けた女」の意味は、最後の最後にわかり、息を呑む瞬間が有ります。

2017/07/13

四男の母

あんまり暴力を振るわれ続けると考えることができなくなってしまうのだろうか。でも、ポーラはさいごのさいごで目覚めることができたところがよかった。児童書の『さよならのドライブ』と同じ作者と気づいてびっくりした。

2020/12/08

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