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アルケミックな記憶 (TH SERIES ADVANCED)

アルケミックな記憶 (TH SERIES ADVANCED)

アルケミックな記憶 (TH SERIES ADVANCED)

作家
高原英理
出版社
書苑新社
発売日
2015-10-13
ISBN
9784883752140
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アルケミックな記憶 (TH SERIES ADVANCED) / 感想・レビュー

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HANA

著者の自伝的エッセイ集。妖怪や骸骨といったノスタルジア溢れるものから、60~70年代の大ロマンや終末論を巡る話題。デビュー当時からの中井英夫、澁澤龍彦や足穂の思い出等、これらと波長の合う人間からは堪らない話題が山と盛られている。組んでも尽きぬ泉の様。小説を読んで思うのだが、やはりこういう独自の背景、独特の美意識を持つ人って強いよなあ。著者の恐怖小説を好んで読む身としては、あの残酷と郷愁の原点を見るような思いだし。心配なのは後半、あるドグマに囚われているような所。兎角ファンとしては今後も活躍して欲しいなあ。

2021/11/22

浮遊

自身の文学への目覚め的な回顧から入り、幻想文学新人賞受賞への道程や自著の解説、はたまた六十年代からゼロ年代にまで至る日本における幻想文学の変遷が綴られている。幻想耽美や大ロマンといった分野への憧れや陶酔はサブカルクソヤローという言葉で片付けられがちだが、わたしはそれを恥じたことは無いしこれからも無いだろう。これを恥じ入る人がいることに少し驚きつつも、高原英理氏の「そろそろまた残酷耽美可憐の世界やんない?」という呼び掛けには、声を大にして是非に!と返したいと思う次第である。

2015/10/22

みほ

面白かった!常に可愛らしさを感じる。ユーモアのある愛嬌のある人、いいなぁ。博デレである。

2015/11/10

ぶうたん

主に著者の記憶を元に紡いだ主に文学に関する軽めの随筆集。少し難しい記述もあるけれど、年齢もそこそこ近くて好みもかなり近いので楽しく読めた。著者の本は全部買っているけど読んだのは幻想文学誌関連を除くと初めてかなと思ったら、筆名の異なる「うさと私」を読んでいた。こういう本を読むと、限られた時間なのだからもっともっと好きな本を沢山読まなくては、という気持ちに駆られますね。

2015/11/06

ひとみ

高原英理さんエッセイ集。難解すぎずカジュアルすぎない読みやすい文章で文学やカルチャーに対する記憶や見解が語られていて楽しい一冊。60〜70年代に戦前の探偵小説や怪奇小説が続々と復刊された流れや当時のSF小説のこと、デビュー前後のこと著者刊行時のことが興味深かった。ゴシックスピリットの方なのでと若干身構えていたけれど美学に閉じこもるというような気難しさはなく面白い話を聞かせてもらったなという心持ちになる。「シルクちゃんハットちゃん」という漫画はネットで冒頭が読めたけどむしろ現代で人気が出そうです。

2017/10/13

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