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キツネとねがいごと

キツネとねがいごと

キツネとねがいごと

作家
カトリーン シェーラー
松永美穂
出版社
西村書店
発売日
2017-05-24
ISBN
9784890139798
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キツネとねがいごと / 感想・レビュー

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KAZOO

海外の作家さんによる狐の一生の物語です。絵も素朴なやさしい感じです。話もじんわりしてほかの方も言われていますが私も読んでいる途中で佐野洋子さんの「百万回生きたねこ」を思い出しました。キツネの死神が愉快な感じです。

2018/05/06

ふう

好きだったものを全部なくして自分だけが永遠に生きていくことは、想像以上に虚しく寂しいもの。命あるものは、その時をせいいっぱいに生きて、最後は静かに終わりを迎えるしかありません。自然の摂理に逆らって老いたまま生きていくキツネの姿は切ないですね。ずっと待っていてくれた死神を呼んで、二人で抱き合っているときの表情はとても穏やかで安どしているように見えます。わたしもあんな顔で最期を迎えられたらと願います。

2019/02/10

たまきら

年取ったキツネの不思議な願いごと。そして、死神との不思議な出会い。死は始まり。融合。もはや慈悲でしかないその肉体との別れが。最後の絵が、大好きだった手塚治虫「火の鳥未来編」の最後と重なった。オタマさん、5時起きで選んだ本これか~い。

2018/02/06

marumo

「死生観」を絵本にしたものってわりとあるけれど、これはなかなかすごかった。とりあえず「読み聞かせ」とかで使いこなせる自信はないです。手塚治虫「火の鳥」で永遠に生きる男の話しがあったけど、それに通底するテーマがこちらにも。不死の者が最後に願うのはなんなのか。リンゴの木に死神を貼りつける魔法を使って「死」から逃れたきつね。うっすら微笑んでそのきつねを見守る死神・・。ラストのハグが、正しく訪れた「死」は決して冷たいものではないと語っています。

2017/10/25

anne@灯れ松明の火

遠い方の新着棚で。表紙とタイトルからのイメージとは違い、重い、切ない話だった。『100万回生きたねこ』と少し似ている気がした。

2017/10/31

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