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弥勒戦争 (ハルキ文庫 や 2-2)

弥勒戦争 (ハルキ文庫 や 2-2)

弥勒戦争 (ハルキ文庫 や 2-2)

作家
山田正紀
出版社
角川春樹事務所
発売日
1998-09-01
ISBN
9784894564497
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弥勒戦争 (ハルキ文庫 や 2-2) / 感想・レビュー

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えも

山田正紀お気に入りSF第3弾■独覚、声聞など仏教用語の衒学と、弥勒=人類の遺伝子に組み込まれた人口調節機構、という科学っぽい解釈がお気に入りな部分。ストーリー展開の至らなさは気になりません。■読んだのはハルキ文庫ではなく、S51年発行のハヤカワ文庫JA。

2013/09/09

猫丸

仏教SF(っていうジャンルがあるのか?)。そこへ進化論と国内外の情勢を関係させた意欲作。終戦後の占領下日本で人類史を左右する密かな闘いが展開する。冒頭「光クラブ」のエピソードが良いツカミである。時代は国鉄の謎事件、GHQの隠微な統制、朝鮮戦争に伴う急速な右旋回など、昭和史のアツいところをカバーしており、その意味でも興味深い。人類が生物であるのと同様、サーモスタットも生物だ。生物は自動調節機能をもつ。大量殺戮をもって人類という種を防衛する弥勒とは、いかにも壮大なアイデア。原爆の位置づけが独特。

2020/07/23

斑入り山吹

わたしが持っているのはハヤカワ文庫の佐藤道明氏がカバーのものだがこちらに登録。実家の本棚で目が合ったが、これっぽっちも話が思い出せず、まあ置きっぱなしだったんだから面白かったという印象はなかったのだろうが、でもつまらなかったという印象も全くない、なんにも覚えがないので逆に興味を持って読んでしまった。いやあ、暗い話だった。舞台の時代に著者はとても愛着があるのではなかろうか?弥勒が悪役、光瀬龍『百奥の昼と千億の夜』を思い出さないわけにはいかないな。この時代のSFってひたすら超能力ってのが、もういいやって感じ。

2012/10/11

JACK

○ 超能力を持つ独覚(どっかく)一族は、力を悪用する独覚を倒し、いずれは自らも命を絶ち、最終的には一族を滅ぼす事を目指している。そんな独覚の一人、結城は長老から第三次世界大戦を起こそうとしている独覚の存在を知らされる。闘いを決意した結城たちの前に立ちふさがった圧倒的な力を持つ存在、それは、ブッダ入滅後56億7千万年後に現世に現れて人類を救うはずの弥勒だった・・・。神をテーマに描かれるSFアクション。前半に比べて後半の展開が速すぎ、内容も薄くてあらすじを読んでいるような印象。書き急いだ感じがもったいない。

2012/03/15

ネムル

無駄がなく引き締まった簡潔さというより、展開に面白みのない物足りなさのが……。よく出来たイミテーションという以上の魅力は感じませんでした。

2008/12/17

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