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ぼくは猟師になった

ぼくは猟師になった

ぼくは猟師になった

作家
千松信也
出版社
リトル・モア
発売日
2008-09-02
ISBN
9784898152447
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ぼくは猟師になった / 感想・レビュー

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kinkin

猟師を志してやがて自分で獲物を捕ることができるようになった著者。子どもの頃の生き物に対する思い出や狩猟についての考え方、捕った生き物を食べるということが書かれていた。イノシシや鹿は野生のため肉に臭みがあるというのは実は処理の仕方や保存に問題があることや日本の狩猟行政が最近の農作物被害の一因になっていること、他に毛皮の作り方など著者の体験も面白く読めた。生き物が食べ物に変わるまでを知ることができた。図書館本。

2016/03/03

R

大変わかりやすく、そして面白い、まさに猟師入門書という感想を抱きました。実際に猟をしたことがないので、本当はどうなのか判別できませんが、著者が自分で工夫し、また努力して培ってきたノウハウを惜しげもなく披露していて大変興味深い一冊でした。資料が少ないから自分で考えるというスタイルがツボで、著者の頭の良さと人生への真摯さに打たれるわ、前進しようという力に圧倒されるわと、非常に楽しめました。素人が手を出せないとわかっていても、罠猟やってみたいと思わされる内容でした。うまく撲れないだろうな。

2016/01/18

seraphim

読友さんの紹介本。猟師というと、鉄砲でイノシシやシカなどを獲る人というイメージだった。著者は、銃は使わずワナを使って行う、ワナ猟で獲物を捕まえているそうだ。著者がなぜ猟師になったのかの紆余曲折と、ワナ猟をどのように行っているか、獲物をどのようにしてさばき、調理しているかなどが紹介されている。著者がとても真摯な気持ちで自然や生き物と向き合い、命を大切にしているかが読み取れた。普段口にしている食物が、大事な命をいただいたということを、つい忘れて生活している。死んでくれた動植物に感謝する気持ちを思い出した。

2016/08/01

テツ

京大文学部を卒業して何故か罠猟を行っている筆者の猟を中心とした生活のエッセイ。対峙した動物を殺し捌き食べて自らの血肉とする。狩猟なんていうことには生涯関わらずに生きている僕たちは「食べる」という行為の裏側で生命が奪われていることを忘れがちだけれど、直接手を下していなくても自分の生命は他の生命により保たれているということを忘れずにいたいなと思う。自然の一部として存在を許されそしてやがて自らも自然の一部に回帰していくという生命のサイクル。食べることに感謝することは全てへの感謝に繋がる。

2017/04/06

ヒダン

先日の読書会でいただいた本。新潮文庫の100冊でのお気に入りだったとのこと。副業猟師ではあるものの、会社や住居など猟のための生活をしている人の暮らしについて。生きるために殺す。そして美味しく食べる。『有頂天』のヨドガワ教授を思い出しました。とても楽しそうに暮らしているかのように書かれていますが、自分にできるかと言われると到底無理。では自分では無理なことを誰がやってくれているのか?と考えてハッとしました。罠の仕組みやレシピがとても丁寧に(図あり)説明してあって、知らない世界を知れるという面白さもあります。

2015/12/12

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