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クートラスの思い出

クートラスの思い出

クートラスの思い出

作家
岸 真理子・モリア
ロベール・クートラス
堀江敏幸
出版社
リトル・モア
発売日
2011-11-15
ISBN
9784898153222
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クートラスの思い出 / 感想・レビュー

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ぐっちー

町の様子や部屋の中の色彩などが思い浮かぶ、画家の生活の断片たち。生没年を二度見してしまった。まだそんなに大昔というほど昔の話じゃないだろうに、今はすっかり生活は変わってしまったから。1人のアーティストの物語でもちろんクートラスの作品そのものも気になるが、彼の生き方やそのバックボーンがとても興味深かった。

2015/01/10

りつこ

才能に恵まれることと生きやすさとは反比例するのかもしれない。優しくてユーモアがあって女性にもてて友人に恵まれながらも、圧倒的な孤独感がクートラスにはあって、だからこそ作品がこんなにも素晴らしいのだろうし、だからこそ長生きはできなかったんだろうなぁ、と思う。収められたカルト、絵、デッサンがほんとうに素晴らしくて、展覧会があったら是非行ってみたいと思った。それにしてもクートラスが作者である真理子に投げた一言のなんと残酷なことよ…。

2012/07/11

チェアー

さみしがりやで、自暴自棄で。いつ死んでもいいと思っているのに、死ぬことは怖くて。自分の作品は自分以上に自分だから手放したくなくて。 自分の作品を分かる人はこの世にいないと思っていても、理解されたくて。 わかるとは言わない。言えない。しかし、ここにいてほしかった。

2019/06/04

miho

クレマチスの丘でクートラスの絵をみて、とても心惹かれるものがあった。ユーモラスのなかに、なんともいえない物悲しさがある。そのあまり幸せではなかった生い立ちのせいもあるのか、才能に溢れ、人を惹きつける魅力も持っているのに、不器用で孤独だったクートラス。絵を描くことは彼の全てだった。

2016/09/08

べりょうすか

ボヘミアンみたいに暮らし、心底愛したひとからは愛されなくて、孤独に死んだクートラス。だからこそこんなに美しい絵が描けたんだろうか。紙がなかったら切符の裏にでも描くと言った彼は芯から絵描きだったんだなぁ。なんだか私も掻き立てられた。

2014/06/07

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