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ブンガクの言葉

ブンガクの言葉

ブンガクの言葉

作家
木内昇
出版社
ギャップ出版
発売日
2003-07-01
ISBN
9784901594660
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ブンガクの言葉 / 感想・レビュー

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アイシャ

やはり木内さんの文章はいい。明治・大正・昭和の文学作品に関するエッセイ。読書の記録は作者の内面世界を色濃く映す。あまり暗い話は嫌だとか、すっきりしない話は嫌いという私のような人は、木内さんのセレクションにはなかなか馴染みがなかった。それでも悩んだり苦しんだりする主人公に、逆に励まされたり、疑問を持ったり、小説家になる人というのはその考察が深い。そしてこのユーモア。この本は手元に置いておきたい。私も少しは人間の懊悩に立ち向かいたいと思った。最後に紹介された竹内浩三。すごく読みたい。

2022/06/05

mawaji

著者がまだ30代半ばくらい、直木賞受賞のだいぶ前の出版ですが林芙美子の放浪記に大山昇太の生き様を見出し、お洒落な田舎暮らしを満喫するTVの中の人のあざとい暮らしに「ケッ」とシーナマコトの如く言い放つエッセイの数々は現在の活躍につながるブレのないとても漢らしい(?)ものでした。「言い訳や言い逃れをしないで、なんとか生きようと這々の体で転がっているほうが、人間として絶対パーフェクトに近い」自分の好きな作家の書架はとても興味深く「外科室」と「さぶ」をさっそく図書館へ予約しました。この手の本、もっと描いてホシイ。

2019/05/06

くるみみ

木内昇さん、良いです!自身の経験を絡めながらの文学エッセイ集。 辛辣だけれど的を得ているから痛快、そして笑える。本音じゃないと笑えないノリの文章なのだ。 取り上げられている小説を色々読みたくなったけれど、林芙美子「放蕩記」がいちばん読みたくなりました。

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