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街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる)

街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる)

街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる)

作家
内田樹
出版社
ミシマ社
発売日
2014-10-24
ISBN
9784903908571
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街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる) / 感想・レビュー

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marco

あまりの見事さに第1章を読み終えたところでコメントしたくなった。内田先生のほぼ全著作を読んでいるが、先生の洞察とその覚悟に鳥肌が立ったのははじめてだ。

2014/11/02

壱萬弐仟縁

日本はアメリカに負けたあとに次にアメリカに勝つためには、という発想を持てなかった。できなかったという。ふつうの敗戦国は、国民の矜持、主権保持、国を復興することを考えるが、日本は異常な敗戦国となったと説明される(43頁)。中曽根康弘の責任を今、原発もアメリカとの関係も引きずっているために、国民に謝罪してからあの世に逝ってほしいと思う。日本が主権国家になれなかったのは自力で戦争責任を糾明し、開戦理由を明らかにし、次は勝つシステムを再構築するふつうの敗戦国路線を取れなかったから(59頁)。

2014/12/31

Tui

タイトルは‘街場の憂国論’のほうが相応しいと感じた。安倍政権の目指す「戦争のできる国」への告発と反旗に始まるものの、学ぶことやインテリジェンス論など、日本を憂い、生き残るために必要と筆者が確信するテーマが広く展開されている。戦争に関わる内容は、鈴木邦男との対談『慨世の遠吠え』と被る部分が多いが、より深く掘り下げられ、静かな怒りと激しい危機感がひしと伝わる。内田樹は、本作でも思考と視点の種を惜しげもなく蒔いてくれている。それが萌芽するか否かは、この本を選び取った私たち次第ということだ。

2015/07/31

おさむ

敬愛する内田先生の本でしたが、正直駄作です。最初のうちは強い現実と弱い現実等、興味深い主張だったのですが、進むにつれてテーマがあちこちに飛び、一貫性がありません。2013年から14年にかけて大量出版したうちの一冊ですが、粗製乱造は良くありません。

2015/12/23

なると

「死んでしまった大正世代の人々は戦争を始める時は国政の方向決定に関与する年齢に達しておらず、戦争が始まると真っ先に死ぬことを要求された。」先日の選挙結果から、現在のかわいい小中高生が同じ道をたどる事になりそうで、いよいよヤバい。集団的自衛権とは、秘密保護法とは、政府が目論む経済成長とはどういう事か。私でも解るように書いてある。沢山の方に読んで欲しいが、可笑しいぐらいのあの投票率でどれだけの方が興味を持ってくれるのか。私も読んで脅えてないで、関心に変えさせる行動しよう。でもしらけんだよな、でも気にしない!

2015/01/15

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