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沈黙する知性

沈黙する知性

沈黙する知性

作家
内田樹
平川克美
出版社
夜間飛行
発売日
2019-11-11
ISBN
9784906790364
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沈黙する知性 / 感想・レビュー

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さきん

対話が成立するためには、相手を肯定するところから。物言う知識人がいないのは、物言うそのあとの迷惑を蒙りたくないというのは大きい。民主主義を抱える共同体が成立するためには、利益をこえてその共同体に尽くす姿勢をみんなが持っていることが大事。後は、内田さん定番の身体性の話。身体性の話なると保守的な考えにならざるを得なくなる。

2019/12/30

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

「戦中派」とか言われてももちろん全然理解できないんだけど、それを内田さんと平川さんの言葉を介して理解しようともがきながら読むこと自体に意義があるのかな。 「歴史的文脈、世代的文脈に置かれた自分」の輪郭が見えたような気がする。 村上春樹そろそろ読まなきゃかなぁ(笑) あと、本筋とは関係のないボヤキにはたと勇気づけられたり。

2019/11/30

tokko

こういう対談って途中で「あれ、これはどっちが言ってたんだっけ?」てなるんだけど、微妙に内田先生の言葉遣いと平川さんの言葉遣いが違うので、すらすらっと読めました。最初はおじさん二人のぼやき合いなのかなぁ、と思われるところもあったんだけど、吉本隆明くらいまでくると(ほとんど最後ですね)やはりこの世代ならではの思いが伝わってきます。

2019/11/26

ophiuchi

村上春樹にかなりページが割かれているが、なぜここまで高評価なのかは、やはり今一つピンとこなかった(初期作品は夢中に読んだんだけど…)。カズオイシグロが現代を代表する知性であろことには同意するし、ほとんど読んでいない吉本隆明は読んでみたいと思った。

2020/04/23

冬佳彰

年の瀬に読了。あまり期待せずに購入したが(良く対談されているお二人でもあり)、面白かった。対談の範囲はかなり広い。世論、メディア、デモクラシー、表現の自由、歴史修正主義、ネット社会、戦後史、村上春樹、GHQ、商店街の衰退、グローバリズム、原発問題、吉本隆明、天皇制、常識、身体性、夏目漱石などなど。直接的に当事者や事象に物申す感じではなく、多層なレイヤーを俯瞰し、切断しながら語り合う感じ。今年の最後に、この本を読めたのは良かった。来年は、本邦にも色々と変化があり、清々しい桜を見ることができればと思う限りだ。

2019/12/31

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