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まっ直ぐに本を売る: ラディカルな出版「直取引」の方法

まっ直ぐに本を売る: ラディカルな出版「直取引」の方法

まっ直ぐに本を売る: ラディカルな出版「直取引」の方法

作家
石橋毅史
出版社
苦楽堂
発売日
2016-06-06
ISBN
9784908087042
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まっ直ぐに本を売る: ラディカルな出版「直取引」の方法 / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

従来の本の売り方とは異なった試みを続けている出版社トランスビューについて紹介する本。書店に3割の利益を分配する、要望通りの冊数を必ず送付する、注文を受けた日に本を送る、この3つがトランスビューの行っている方式だ。書店に3割利益を配分すると言う点が、一番画期的だと思う。これにより、経営の苦しい中小の書店を経済的に支えることができる。取次ぎを通した従来の方式を変えようとする試みが素晴らしい。トランスビュー方式は完璧ではない。それでも、出版業界の不振を変える力を持っていると信じたい。

2018/04/14

kochi

池田晶子『14歳からの哲学』で有名なトランスビューが手がける直販モデルを中心に、本の流通問題を取り上げる。じっくり読めば、門外漢でも、トランスビュー方式は理解できるが、取次についての知識があったほうがよかったかも。梅田の「本おや」さんが登場しているので、買った理由の一つだが、いつもとは違う熱い面を見られたような^_^ 本書最後の言葉「読者の皆さんの健闘を祈る」の「読者」とは誰を指す? と真面目に考えていたら、出版元の代表に昔会ったことに思い至り、大切な事は忘れてしまったf^_^;

2016/12/18

ステビア

トランスビュー方式の解説

2022/11/07

阿部義彦

本の直取引のフロンティア、トランスビュー方式に寄り添った案内兼ドキュメントの色の濃い本です。書店が自発的に「売りたい」と思ってない本を時には会社同士又は書店員と営業担当の人間同士の情も絡ませて置いてもらう様に仕向けることは、お互いの為に良くない。大手取次の日販トーハンは、心意気ひとつで出版の世界に飛び込んで来る存在を迎え入れ市場に送り出して育てる余裕を失っている。大きな出版社にいる事の意義って高給を得られる以外に無くなってきているんじゃないですか?本を渦巻く環境は常に変化を強いられています。本屋頑張れ!

2016/10/15

FK

以前から書店に関しては素人の私でも、書店の利益率の低さが問題だと感じていた。今やこの日本社会において(というと大袈裟だが)書店は減少の一途をたどっている。大書店に圧迫されて廃業というケースももちろんある。その一方で、中小都市での廃業はなぜかと考えたら、もはや本が売れなくなった現状がシビアに響いてきているからだと考えられる。そもそも二割そこそこの利益というのは、他の商品に比べて決して高くはない。昔、レコードなどは四割だと聞いたこともある。解決策としてトランスビュー方式が紹介されているが、その通りだと思う。

2017/03/02

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