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放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(2024年本屋大賞ノミネート)

放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(2024年本屋大賞ノミネート)

放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(2024年本屋大賞ノミネート)

作家
知念実希人
Gurin.
出版社
ライツ社
発売日
2023-06-26
ISBN
9784909044457
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「放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(2024年本屋大賞ノミネート)」のおすすめレビュー

子どもが人生初の伏線回収を体験できる⁉ 大人のミステリと全く同じ手法で書かれた、知念実希人氏のミステリー児童書シリーズ第1巻

『放課後ミステリクラブ』(知念実希人:作、Gurin.:絵/ライツ社)

 シャーロック・ホームズ、アルセーヌ・ルパン、怪人二十面相と明智小五郎…ミステリ好きの大人たちの多くは、きっと彼らの活躍に胸躍らせ、図書室で借りた本に夢中になった子ども時代の経験をお持ちなのではないだろうか。謎解きや冒険に夢中になって、次から次へと新たな本に手をのばす…そんな面白い本との出会いはずっと忘れられないもの。おそらく大人になってもミステリが好きなのは、こういう原体験があることも大きいかもしれない。

 このほど、そんな子ども時代の「忘れられない本」になりそうな新シリーズ『放課後ミステリクラブ』(知念実希人:作、Gurin.:絵/ライツ社)が登場する。著者の知念実希人さんは本屋大賞ノミネート作である『ムゲンのi』『硝子の塔の殺人』などを書いた人気作家。現役の医師でもある強みを生かした医療ミステリのトップランナーともいわれており、そんな知念さんが「読書は楽しい。そのことを子どもに知ってほしい」と書き下ろすのが本シリーズなのだ。この6月末に第1巻「金魚の泳ぐプール事件」が刊行…

2023/6/28

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 全国の書店員が選ぶ、いま一番売りたい本を決める「本屋大賞2024」の受賞作が4月10日決定した。

 21回目となる今回のノミネート作品10作の中から大賞に選ばれたのは、宮島未奈氏の『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)!

2024年本屋大賞受賞作 『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈/新潮社)

『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈/新潮社)

【あらすじ】  同作は、第20回「女による女のためのR-18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞した短編小説「ありがとう西武大津店」を含む宮島未奈のデビュー作だ。

 舞台は滋賀県。主人公の成瀬あかりは、いつも唐突におかしな挑戦を始める。あるときは坊主にして髪の伸びる長さを実験したり、またあるときは幼馴染を巻き込んでM-1に挑戦したりと、成瀬ワールド全開の爆走物語が繰り広げられていく。

 一体、成瀬のバイタリティはどこからくるのだろうか…。同作を読めば、いつの間にか成瀬を身近に感じ、希望と勇気がもらえるだろう。ちなみに2024年1月には、同じく成瀬を主人公にした新作『成瀬は信じた道をいく』が発売。興味のある人はこ…

2024/4/10

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「2024年本屋大賞」ノミネートの10作品を紹介。川上未映子のクライム・サスペンス小説や女子高生の青春爆走ストーリーなど

 2024年2月1日(木)に、21回目となる「2024年本屋大賞」のノミネート作品が発表された。全国の530書店、736人の書店員によって選ばれた上位10作品のうち、大賞に輝くのは一体どの作品なのだろうか。

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まとめ記事の目次 ●黄色い家 ●君が手にするはずだった黄金について ●水車小屋のネネ ●スピノザの診察室 ●存在のすべてを ●成瀬は天下を取りにいく ●放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件 ●星を編む ●リカバリー・カバヒコ ●レーエンデ国物語

金とは、生きるとは何かを問いかける『黄色い家』

『黄色い家』(川上未映子/中央公論新社)

 同作は、芥川賞作家・川上未映子が2023年2月に発表したクライム・サスペンス小説。“黄色い家”に集う少女たちの危険な共同生活を描いた作品で、「王様のブランチBOOK大賞2023」や「第75回 読売文学賞(小説賞)」といった数々の賞を総なめにしてきた。

 物語は202…

2024/2/25

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放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件(2024年本屋大賞ノミネート) / 感想・レビュー

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夢追人009

知念実希人さんの初のジュブナイル・ミステリーの一冊目で殺人事件はなく小学4年生の三人組、辻堂天馬、柚月陸、神山美鈴がミステリクラブを結成して学校で起きる謎の数々に挑みます。私は古いですがユーモラスなマガーク少年探偵団シリーズを思い出しましたね。そうですね、まあ子供から大人まで楽しめるといいながらも幅広い年齢層を楽しませるのは難しい思いますが、中々に困難な分野に挑んで知念さんに頑張って欲しいですね。本書を読むと、どんなに些細な手掛かりも何らかの意味があって最後に真相に結び付くというミステリの基本を学べます。

2023/07/08

starbro

2024年本屋大賞ノミネート作10/10、コンプリートしました。知念 実希人は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、ジュブナイル・ミステリ、面白くなくはないですが、本屋大賞のノミネートに関しては、賛否が分かれるところです。児童書や絵本等まで範囲を拡げると、本屋大賞の焦点がぼやけてきます。 https://wrl.co.jp/2023/06/05/mystery_club_1/ 本屋大賞の予想はステイです。 https://bookmeter.com/mutters/263940743

2024/02/19

美紀ちゃん

10冊完読。児童書が本屋大賞にノミネートされるのはとても珍しいことだと思う。かなりレア。この本は159ページで薄くルビ付きで低学年でも読めると思う。ラストにミステリ小説が紹介されている。あとがきが良い。知念さんの小学2年生の時の読書体験など。本を読むことはきっとみんなの人生を豊かにしてくれると。書店員さんにはこのあとがきが刺さったのだと思った。なるほど。本を売りたい!私も、子供たちに読書をしてほしい!子供のうちに「読書って楽しい!」という経験をしてほしい。書店員さんの、この本を推したい理由に納得。

2024/03/02

きいたん

なるほど!この本が本屋大賞候補になった源は書店員さん達の本への愛だ!これは『Theミステリ入門』の1冊!魅力的な3人が日常の謎をそれぞれの特技と鮮やかな推理力で解き明かす。児童書なのですぐに読む事ができるが、その少ない分量の中で数々の伏線が1本の線に繋がり、読者への挑戦までなされてしっかり解決!これは初めてミステリを読む子ども達はハマるでしょう♡元々読みやすい知念さんの文章が更に進化し、しかも物語中に往年の名作も登場して作者のミステリ愛が溢れている。全国の小学生よ、この本を読んでミステリ好きになりなさい!

2024/02/17

☆よいこ

児童書。小学4年の同級生、美鈴(みすず)と天馬(てんま)と陸(りく)は頭文字をとって「みす・て・り」トリオと呼ばれている。美鈴が楽しみにしていたプールの授業が、ある事件のせいで中止になってしまった。担任の真理子先生の依頼でミステリクラブは調査に乗り出す。▽読者への挑戦つきが楽しい。おまけ①部室大図解②ミステリトリオプロフィール③天馬のミステリ小説紹介つき▽かわいい。小学生ミステリ良本。2023.6刊

2024/02/25

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