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断片的回顧録

断片的回顧録

断片的回顧録

作家
燃え殻
アタシ社
ミネシンゴ
瀬木広哉
草野庸子
出版社
アタシ社
発売日
2022-01-25
ISBN
9784909713056
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断片的回顧録 / 感想・レビュー

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踊る猫

この著者の文章はいつも、実に不思議な余韻を残す。強烈な「俺俺」的なエゴの暑苦しさがなく、淡白ではあるのだけれどそれでも「で?」と一蹴して済ませられない、何らかの誠実さ・切実さがあるように思われるのだ。それはいつもこちらの胸を打つ。ぶつ切りにされて並べられたこれらの日記(断片的なメモ)とエッセイからも、そんな著者の持ち味であるいい意味での感傷的態度/センチメンタリズムは健在だ。これを「で?」な文の羅列と読むのは、少なくともぼくにはせっかちすぎる。見落としがちな細部を拾い上げる腕は決してナメてはならないはずだ

2024/02/04

もぐもぐ

燃え殻さんの日記、というより手帳やノートの隅に書かれた呟きを集めたような本。誰かのためにではない自分の備忘録のような文章を読んでいると、その時の思いを文字で残しておくって結構大事だなと思いました。なんとなくホッとする読み心地。柴犬のジョンの話が好き。

2022/10/28

Kazuki

燃え殻さんの〝感覚〟に共感することが多いです。 僕も「気になる」タイプなので。 この世の中は「知らなければ知らないまま生きていける」ことが多いと思う。 その方が苦しまなくて済むこと、考えなくていいこともある。 ある意味で〝鈍感さ〟は大切だなって思った。 それでも気になってしまう人。気づいてしまう人がいる。「理想」はタチが悪い。 どこまでいっても追いつけないから。

2022/02/07

Tatsuhito Matsuzaki

いつも心に小さな傷を作りながら大人になった四十代後半の僕が4月から3月までの一年度間を綴る断続的日記形式の回顧録。 デビュー作で映画にもなった「#ボクたちはみんな大人になれなかった」や、その原作本「#海行きたいねと彼女は言った」で存在を知った著者の燃え殻さん。 生まれや人生経歴に重なる点はまったくないのですが、事象の切り取り方や感じ方、気持ちや言葉の表し方に共感する処が多々ありました。 私も著者の名と同じく、人生の盛りは過ぎても未だ炎がくすぶった状態の"燃え殻"なのかもしれません🔥

2022/04/17

水色系

小心者で神経質、生きづらいという気持ちを捨てきれない。だからか逐一言葉が刺さり、すっかり燃え殻さんのファンになっている。「微調整で乗り切るしかない」(P33)「「わからない」と認め合ってから、人と人とは始めるべきだ。」(P69)わかりみが深すぎる。

2022/03/04

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