相米慎二 最低な日々
相米慎二 最低な日々 / 感想・レビュー
まさやん80
没後20年ということで、相米慎二関連本の出版が相次いでいる。これもその一つ。 相米慎二のエッセイ、自作を語る、Q&Aが収められている。自作について語ることの少なかった相米だけに、貴重な文献だが、相変わらず絶妙にはぐらかして「あいまいしんじ」の面目躍如である。一番グッとくるのは、永瀬正敏のあとがきだろう。相米おやじとの交流や言葉が披露され、相米映画の魅力が語られる。
2021/10/26
Mitsuhito Shiraha
私が一緒に仕事をした榎木孝明さんは相米さんについて大変だった、とだけであまり多くを語ってはくれなかった。いやそれは本当に大変だったのだろう。河合美智子さんはそれこそ昨日の出来事のようにその現場の様子を語ってくれた。本書の、永瀬正敏さんの後書きはまた別の体感と視点で相米さんの輪郭を伝えてくれる。それが永遠の弔辞のようで、出色。
2022/08/15
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