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窮屈で自由な私の容れもの

窮屈で自由な私の容れもの

窮屈で自由な私の容れもの

作家
蛭田亜紗子
出版社
U-NEXT
発売日
2023-09-13
ISBN
9784911106044
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窮屈で自由な私の容れもの / 感想・レビュー

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bura

女性の身体は一生の中で様々に変わる。歳を重ねて行くうちに大きな振り幅が訪れ、それと共に心も揺れ動いていく。この五つの短編は人生の半ばに来た女性たちが描かれている。ままならない自分の身体と心を家族、妊活、働き方、同性愛、不倫と離婚の物語によって描かれている。その切なさと新しい世界を開く喜びを私たち男性はどこまで読み取ることが出来るのだろうか。きっと窓の外から眺めている様な「侵入不可」であるのだろう。各話とても良かったが「森林限界のあなた」がとても心に残る話だった。

2024/03/22

fwhd8325

5編の作品集。5編とも私にはとっても刺激があって、楽しい物語でした。女性の生々しさが、これでもかと迫ってくるようでした。時代と共に、考え方や価値観は変化、進化していくのでしょうが、この5つの物語は、私にもついていくことが出来たように感じます。「教会のバーベルスクワット」「森林限界のあなた」この2編が秀逸。

2023/12/28

よつば🍀

「ブルーチーズと瓶の蓋」「教会のバーベルスクワット」「保健室の白いカーテン」「森林限界のあなた」「コンバッチ!」五話収録の短編集。全話趣が異なりとても良かった。女性達が抱える不安や孤独、痛み、自分と境遇は違えど、どの感情にも覚えがあり共感の連続だった。人生のままならなさ。生き辛さ。その時々の瞬間を鮮やかに切り取って、時にリアルに時にドラマチックに落とし込む。甲乙付け難いが特に印象に残ったのは哀しみの余韻が続く『教会のバーベルスクワット』『森林限界のあなた』。R-18文学賞出身の作家さんの作品は心に刺さる。

2023/10/18

竹園和明

著者の作品は4作目。劇的な展開の大作はないけれどもアクセントに官能系のスパイスを巧みに加えた組み立てが上手い人…というイメージです。本作はアラフォー女子が世間との関わり方に葛藤する様子を描いた5編。夫の単身赴任に一人息子も付いて行ってしまい、一人となった主婦の困惑…からの覚醒を描いた『ブルーチーズの便と蓋』が白眉。40代女性の葛藤を描く作品て結構見かけるけど、本作の主人公達のように一度沈んだとしても意識ひとつで光り輝く事は不可能ではないでしょう。そもそも男女とも、アラフォー以降が一番輝く時ですから!。

2023/11/14

misa*

初作家さんでした。読みやすい短編だった。年齢やら環境やら、いろいろ妨げはあるにせよ、やっぱり生きたいように自由に生きていきたいなって思う。あたし的には「森林限界のあなた」が好みだった。

2024/03/07

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