32歳の若さで夫に先立たれ自分も死ぬ準備を…あなたならどうする? 『エンディングドレス』が文庫に!
本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を楽しむことができる、貴重なチャンスをお見逃しなく。 《以下のインタビューは単行本刊行時(2018年6月)にお話をうかがった内容です》
約1年前、夫を病気で亡くした32歳の麻緒(あさお)。未来に希望を見いだせず、みずからも死ぬ準備をはじめた彼女の目に飛び込んできたのは“終末の洋裁教室”のチラシ。それは死に装束を縫うための教室だった――。エンディングノートならぬエンディングドレスを繕うことで、ふたたび生きる力を取り戻してく女性を描いた小説『エンディングドレス』(ポプラ社)。著者の蛭田亜紗子さんにお話をうかがった。
■誰でもやればやるほど上達していく、洋裁の魅力
――「終活」や「エンディングノート」という言葉は世間にもかなり浸透していると思うのですが、「エンディングドレス」という言葉は今回はじめて知りました。
蛭田亜紗子(以下、蛭田) 実際に使われている言葉で、専門店もあるんですよ。だけど死に装束な…