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アップルシード 2

アップルシード 2

アップルシード 2

作家
士郎正宗
出版社
青心社
発売日
1985-11-01
ISBN
9784915333231
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アップルシード 2 / 感想・レビュー

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かんけー

現在の地球はバイオロイド達による総合管理局が調整をとっている。デュナンはSWATの要員として、犯罪に対処しているが...。都市オリュンポスの中枢コンピューター「ガイア」は人々の思考が間違っていると判断し...デュナンはその頃前回の戦闘で負傷したブリアレオスを見舞う為、ホスピタルを訪れていた。オリュンポスの会議室でバイオロイドの長老が「ある計画」を披瀝して聴衆を驚かせる。「ア◯ラ」でもコンピューターが理想と現実の狭間で揺れ動く描写がある。(表現の仕方は違うが)「楽◯追◯」も巨大コンピューターが管理

2015/02/20

Fumitaka

細部まで描きこまれた絵のように緻密な設定を、一度読んだだけで理解する自信がない。しかし途轍もないものであることだけはわかる。フランス革命以来、あらゆる政争は「自由と平等」の鬩ぎ合いといえるが、それはひょっとすると「理想と現実」とか「末端と全体」といえるかもしれず、アテナたちの政策論争は、漫画ではあるものの、その論点をSF化して捉えているように見える。そして否応なく状況に巻き込まれて切り抜ける強い生命力を持つ主人公たち。すごい作品だ。ガイアがソーラーパネルで攻撃してくる場面が格好いい。動きが感じられる。

2022/10/22

life4errand

たった一巻の漫画の中で、これほど思想を詰め込んだ作品はないと思う。ヒトという種の生き方について作中で問いつつ、漫画的な戦闘描写も忘れない、知的な物語だからだ。複雑な物語と緻密な描写のため、流し読みしていると、後半で訳が分からなくなるかもしれないが、その読者の気持ちを主人公のデュナンに代弁させつつ答えを出す、という士郎正宗さんの離れ業に脱帽する。オリュンポスの複雑な危機の中、デュナンの出した回答は、まさにゴルディアスの結び目を解くアレクサンドロス大王のようで、誰でも気分がすっきりとすることは間違いない。

2012/03/11

けにー

アップルシード全巻買いますた。基本的にはドタバタ(笑)だけど話の幹と設定をこれでもか!と詰込む事で何かある筈と匂わせてて只もんじゃない。コンピュータやテクノロジーの発展への憂慮などからヒトとしての思想を炙り出す感じは正しく手塚的な気も。裏にあるモノが本物なのかどーかはも少し読んでみないと分からないのかなぁ。

2015/09/14

コリエル

コンピューターの反乱、と言い切るには複雑な話だな。まずバイオロイドからして人間の被造物であり半ばコンピューターのようなものという設定なのだが、そのバイオロイドの一派がヒトを管理運営しよりよく統率しようとしたとき、オリュンポスのマザーコンピューター・ガイアは激烈なアレルギー反応を起こす。バイオロイドのそれぞれの派閥、ガイア、さまざまな立ち位置の意見にはそれぞれの理があり錯綜する。その中でデュナンはどのような決断を下すのか。または下さないのか。難しくてあんまりちゃんと理解出来てない。

2015/09/13

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