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血と知と地: 馬・吉田善哉・社台

血と知と地: 馬・吉田善哉・社台

血と知と地: 馬・吉田善哉・社台

作家
吉川良
出版社
ミデアム出版社
発売日
1999-02-01
ISBN
9784944001590
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血と知と地: 馬・吉田善哉・社台 / 感想・レビュー

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百木

現在の日本競馬において避けては語れない社台。その社台グループを作り上げた吉田善哉氏の一代記。会話の中で駄洒落を多用し、非常に頭の回転の早い、機知に富んだ人物像が伺える。彼の原動力でもあった「欲」という言葉に対する考え方が印象的。感傷を好まずひたすらに前を見て、外を見ていた姿勢はまさにカリスマだったのだろうと思う。善哉氏のみならず、社台を支えた関係者達の群像も多岐にわたる資料や取材から垣間見ることができ、当時の空気感まで感じられる。本の厚さに違わぬ読み応えの力作。

2017/09/05

Matsumouchakun

社台がしばらくダービーを獲れずにいたことがあったとは。馬に全てを捧げた吉田善哉という巨人がいたことを知った。『買えずに値ぶみする訓練の積み重ねが、後年セリ市で優駿を見つけるコツを培った』(吉田善哉)

2021/05/04

towerofthesun

「あってもなくてもいいことをしてるんだよ、生産者は。虚業に徹してね、それで食っていけると実業になる。ハナから実業だなんて思ってるから、人と同じことをやっていれば食えるだろうなんて、甘い考えになっちゃうね。それで食えないから、補助金ばっかり狙うようになるんだ。初めっから虚業だと判ってないから、芸人としての覚悟ができてこないんだね。馬しか知らんということは、芸人として生きていくってことなんだ。それを実業だなんて思ってたら見当違いだ」この諦観が社台グループという一大エコシステムを作り上げた基礎だったか。

2017/05/03

あかさたな

善哉氏のダジャレ好きと、名言揃いの発言がとにかく印象に残った。競馬のみならず他の分野にも当てはまることだろう。とりわけ元気が無いと言われる一次産業で気を吐く数少ない企業であるだけに。

2012/09/24

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