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TINTIN タンタンの冒険その夢と現実

TINTIN タンタンの冒険その夢と現実

TINTIN タンタンの冒険その夢と現実

作家
マイクル・ファー
小野耕世
出版社
株式会社ムーランサール ジャパン
発売日
2002-03-01
ISBN
9784990109707
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TINTIN タンタンの冒険その夢と現実 / 感想・レビュー

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kumo

 エルジェの成り立ち、タンタン誕生の経緯、その時代背景、参考にした資料、作品の方向性や表現手法の変遷、綿密なまでのリアリティへの追求、そしてエルジェの人生とタンタンの冒険への思い。それら全てが積み込まれた一冊です。  構成としてはタンタンの冒険全24冊それぞれを一つのチャプターとして解説しています。あまりに膨大な情報量で、正直圧倒されてました。しかし読み終わったとき、まるでエルジェとタンタンと共に歩んだような気持ちになった。今すぐベルギーに行きたくなりました。

2017/05/04

印度 洋一郎

ベルギー発、今や世界的な名作コミックの誕生から終焉までシリーズ全冊を解説する、「タンタン」について知るには最適の一冊。作者エルジェの緻密なリサーチと確かな画力(建築物やメカ描写のリアリズム!)、第二次大戦に翻弄されるシリーズの危機、世界情勢と共に変わる作風などなど、50年以上も続いた作品らしい逸話には事欠かない。戦前~大戦初期の作品はモノクロで画風もクラシックだったが、後にカラー化されて内容も改訂されていたとは知らなかった。大判なので収録された画も綺麗で読みやすいが、訳文に生硬な印象があるのが少々残念

2016/02/17

てらさか

1作目と2作目で絵が違う理由が分かった。書き直しするわ色をつけるわ、かなり大変だったんだなあ…。黒人がさりげなく白人に直されているのもいろいろ。

2022/04/22

yyrn

タンタンの冒険談が順序良く紹介され、トリビアルの宝庫のような王道本で、新聞社に勤め海外特派員を夢見ていた作者エルジェが世界各地の風俗や時事のみならず、最先端の技術や発明に関する資料も集めてよく読み込んで作画に取り掛かったが故に、80年経っても色あせない素晴らしい本ができあがったのだということがよく分かった。4,725円もする大型本だがタンタンのファンなら手元に置いておきたくなるにちがいない。 

2013/04/06

半兵衛

読み終わったばかりのタンタン全巻を副読本に、大事に大事に読んだ。贅沢な大人向けの本。絵の向こうに、その時代の世界を、エルジェのその時を透かして見ているような気になる。 時々引っ掛かる「このシーンはなんの意味が?」ってところの意味が少し分かって嬉しい。 登場人物のモデルも沢山紹介されていて、タンタンとリアルタイムに一緒に生きていたらどんなにか楽しいだろうと痛感。 緻密なリサーチとたゆまぬ努力、それと恵まれた創作環境が、こんなに素晴らしい作品群を作ったのですね。やはり軸がしっかりしているものは面白い。

2012/04/17

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