元NHKキャスターが悲鳴をあげた『LDK被害者の会』

暮らし

更新日:2018/4/11

 こんにちは『LDK』編集長の木村です。桜もあっという間に満開になり、一気に春らしくなりましたね。本誌『LDK』ではこれからの季節、ますます回数が増えるであろう「お洗濯」を大実験。ほかにも補正下着for Beginnersなど今回もたくさんの企画を行い、みなさんの新生活を応援しています。「dマガジン」などでも配信されているのでぜひ姉妹誌の『LDK the Beauty』と合わせ、ご覧いただきたいです。

 さて、前回から始まった本連載では、『LDK』関係者のみなさまにグチを語ってもらっております。「LDK被害者の会」とネーミングしてしまったばっかりに(笑)、会員No.1の収納インテリアアドバイザー大橋わかさんには、思う存分、普段抱えているツッコミを語ってもらいましたが、果たして今回は。

LDK被害者の会、会員No.2 フードコーディネーター平尾由希さん

 会員No.2は平尾由希さん。実は彼女、元NHKキャスターという華麗な経歴をお持ちです。現在はフードコーディネーターとして雑誌やテレビで活躍されながら、自治体のお仕事にも力を入れてらっしゃいます。ほかのメディアでもお仕事をすることが多い平尾さんの目に、『LDK』はどう映っているのでしょう?

advertisement
世界各国の食についてコラムを執筆するなど幅広く活躍。雑誌やwebにてレシピも連載中
公式ブログ 平尾由希のON AIR Kitchen

木村:平尾さんはどういうきっかけで『LDK』に関わられるようになったのですか?

平尾:実はNHKに勤めながら料理学校に通っていて、そこで、さわけん先生と知り合ったんですね。それでお声がけいただいたんです。

木村:さわけん先生は『LDK』創刊期からお世話になっているんですよ。平尾さんのように素敵な識者の方もご紹介いただいていたとは。これまでに思い出に残っている企画はありますか?

平尾:いっぱいあります! 忘れられないのがスーパーのPB(プライベートブランド)試食検証! 60品くらいだったと記憶していますが、まだ慣れていなくて悲鳴をあげてしまいました。あとはフライパン検証ですね。餃子、ステーキ、パンケーキを20枚近くのフライパンで焼きまくった回。1位になったフライパンは欲しくなって買いに行っちゃいましたよ。

フライパン特集では、編集部による摩耗テストなどのほか、プロにお願いして、さまざまな食材を使った試し焼き検証をおこなう

木村:毎回ヘビーなテストにお付き合いいただいてありがとうございます。PB検証はとくに品数も多く大変ですよね。

平尾:本当ですよ! そしてさすが『LDK』だな、と思ったのがその翌年のPB検証です。「昨年よりも少し多いです」といわれていたのに、商品数の桁が変わっていたんです。ほかにもガチで胃が痛くて死にかけたことも、数知れず……。

木村:す、すいません。やはり数が多いとそれだけ検証にもスゴみが出ますし、読者の方も喜んでくださるんですよ。

平尾:食べ物の検証は、本当大変! それでも、他の料理系の識者さんとご一緒できるのは『LDK』だからこそですね。ほかのメディアは同じ職種の方とご一緒することがないので。

木村:試食検証では、何人もの識者の方にお声がけします。いろんなご意見がうかがえて、本当によい商品が見つかるんですよね。

平尾:いろんな方とあ〜だこ〜だいいながら、大変な想いを共有しながら検証することで、中身の濃いものになっているのだと思います。

木村:いろんな方の「あ〜だこ〜だ」で成り立っている雑誌ですね。

人気のPB食品特集では、人気スーパーのあらゆるPB商品を集めて、大試食会を開催! 数日間に分けておこなうこともザラ

平尾:そうそう、これは編集部みなさんにいいたいんですが(笑)、ダイエットを決意すると、図ったように食べ比べ企画を入れてくるのは勘弁してください。絶対どこかで見てるでしょ。

木村:まさかそんな! とはいえ、平尾さんは文句をいいながらもお仕事受けてくださるんで、助かってます。あとこれはずっと聞きたかったんですが、元キャスターという経歴は現在のお仕事にどういう形で活かされていますか?

平尾:えー。それはシラフで話すのは難しい(笑)でも、端的でキャッチーなコメントをしようとは努力しています。それは役立ってるかなあ。あとは全員が楽しく良い仕事ができるような雰囲気づくりも大事にしています。酒飲みの大雑把キャラを生かして。

木村:平尾さん、相当飲まれるという噂を耳にしました(笑)

平尾:そうですね、『LDK』に関わっているみなさんと一緒に飲む機会も多いですよ。料理家さんたちと持ち回りで定期的に開いている家飲み「居酒屋ひらお」には毎回数人が泊まっていきます。御社の編集者Yさんは夜中うなされていたそうですよ。木村さんいじめすぎじゃないですか。

木村:……彼は酒グセが悪いだけで、いじめなんかないですよ!

平尾:「被害者の会」なんでもっといわせてください(笑)。雑誌が隔月発売の頃はみんな手探りで本当大変でしたよ! 段取りもその場でという感じで、深夜0時すぎまで仕事することがありました。

木村:段取り、少しはよくなりましたかね。

平尾:それが最近、とても改善されたと思います。編集者の皆さんやライターさん、カメラマンさんと一つのテーマをとことん探求して私も誌面を作り上げているという意識がすごく強くなりました。あれ、これじゃ苦情じゃないなあ(笑)。そうそう、これだけはいわせて! 私のことを元ヤンだと思って恐る恐る話しかけてくるのをそろそろやめてください。酔って絡みますよ。

木村:いやあ、ヤンキーなんて、そんな。それに、ぼ、ぼくお酒飲めないからなあ。

平尾:「居酒屋ひらお」へのご来店、お待ちしてます(笑)。

 今回の「LDK被害者の会」では、過酷な試食検証の実情が垣間見られましたね。超長時間にわたる取材で、ものすごい量を食べていただくだけでも大変なのに、キャッチーでわかりやすいコメントまで意識されているとは。さすが平尾さんです。平尾さんには5月号でも「さしすせそNo.1決定戦」という調味料検証にご協力いただいております。ぜひこちらもご覧ください! 次回の被害者の声をどうぞお楽しみに。

『LDK』2018年5月号は、3月28日(水)発売!

『LDK』2018年5月号

木村大介(きむらだいすけ)
1978年生まれ。東京都出身。生活情報紙記者、広告・広報制作を経て2010 年入社。2016年から同誌編集長に。昨年は、コスメ系姉妹紙『LDK the Beauty』を創刊し、兼任中。

インテリア識者が語る「過酷だった現場!!」 『LDK』被害者の会