マヂカルラブリーが『散歩の達人』に登場! 大宮・浦和の見どころと編集長おすすめコース

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公開日:2022/2/22

散歩の達人
『散歩の達人』3月号(交通新聞社)

 こんにちは。散歩の達人編集長の土屋です。

 3月も間近になり、こころなしか暖かく感じられる日が増えてきました。そろそろ散歩が楽しくなる季節ですね。今月号は3年ぶりの「大宮・浦和特集」。表紙には、2020年M-1チャンピオンのマヂカルラブリーが登場。彼らがM-1で優勝してから知られるようになったのが「大宮セブン」の存在。誌面ではマヂカルラブリーと大宮セブンの関係をじっくりインタビューしています。

 この大宮・浦和。一見どこにでもある地方都市のように見えるかもしれません。しかし、この街はひと味違います。じつは景色のそこここに個性的なスポットやキャラが潜んでおり、どこかこの街らしい独特の世界観が通底しているのです。

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 そしてサッカーや鉄道だけじゃなく、いまやお笑い・音楽などの多様なカルチャー、多彩な食を享受できる街へと進化中。首都圏北部最強のエンタメタウンといえる大宮・浦和を、本特集では企画てんこもりでご案内します。さらに今回は、2021年で合併20周年を迎えた記念も兼ねて、大宮と浦和をつなぐ与野、さいたま新都心も紹介しているのでお見逃しなく。

 特集内にはさまざまな企画が満載なのですが、目玉企画はずばり3つ。前述の「マヂカルラブリー」のほか、アカペラグループ「RAG FAIR」メンバー4人に埼玉大学に集合していただいた特別インタビュー。

 そして、浦和レッズのレジェンド・坪井慶介さんと浦和の街を歩いた特別インタビューの3本。それぞれ地元の人しか知らないお店やスポットが話に出て来たり、街への思いもにじんでいて、各界のスターが身近に感じられる、とっておきのエピソードばかり。ぜひ誌面でご覧ください。

 そんな大宮・浦和特集、今回も散歩コースを紹介していますが、このコラムでは、かつて北浦和に住んでいたこともある土屋が、大宮、浦和を歩く際に抑えておきたいポイントをご紹介しましょう。2つの街歩きのヒントにしてもらえればと思います。

 まず大宮。大宮では12~13ページで紹介した駅西口の風景を見ていただき、アルシェで大宮ガチャタマを、というのが新しい大宮さんぽの定番になりそうですが、大宮といえば東口は外せません。東口を出て、大宮セブンの本拠地である「大宮ラクーン」脇を通る一番街から一の宮通り、そして氷川神社参道で氷川神社・大宮公園へ、というのが定番コース。

 一番街のラクーンの横には、マヂカルラブリーも大好きだという『デリカ チャオ』もあるので、ここで唐揚げ付きのお弁当を買って、大宮公園で食べるのもいいですね。一の宮通りは古着屋が多い通り、氷川神社帰りにでも寄ってほしい店ぞろいです。このコースでは、個人的には小学校4年生で初めて行って感動した大宮公園の『埼玉県立歴史と民俗の博物館』がおすすめ。埼玉県の歴史を一気見できるので、ぜひ訪れてほしいスポットです。

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大宮西口のペデストリアンデッキから見る、大宮アルシェとそごう。かつてここでRAG FAIRがストリートライブをしていたというのも感慨深い(本誌62ページ参照)。

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2019年1月号「大宮・浦和」特集のイラストマップでは、一の宮通りをじっくり紹介。浦和では裏門通りも紹介している。

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埼玉というより武蔵国の一宮、氷川神社。街の人の心のよりどころになっている。『埼玉県立歴史と民俗の博物館』もすぐ近く。

 続いて浦和。浦和は今年の4月から再開発が始まる南側の路地は見ておいてほしいところ。『菓匠花見』や『喫茶エビスヤ』といった老舗の佇まいも、いくつか通る渋い路地もなくなってしまうとのこと。このエリアから高砂小学校の裏を通って、日本茶喫茶『楽風』へ。明治築の建物を生かした『楽風』では2月28日まで、弊誌2月号でもお世話になった写真家・中里和人さんの写真展「月ノ漂着」も開催中。建物の雰囲気にぴったりの渋い写真を堪能できるのでぜひおでかけください。

 そして、ここで「あっおやまっぷ」をもらうのも忘れずに(制作者の青山さんによると、春までには最新版が完成する予定だとか)。この地図を見ながら西口を歩くとより楽しめるはず。『楽風』の後は、浦和の鎮守、調神社へ。鳥居がなく、狛犬の代わりにウサギが鎮座する神社へ参詣してから、中山道を北へ向かい、うなぎ屋さんに寄ったり、裏門通りを歩いたりして浦和駅に戻るのがおすすめのコースです。

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浦和駅西口南側のこの路地があるあたりが再開発エリア。この風景も4月以降は見られなくなってしまう。

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中山道沿いに立つ日本茶喫茶『楽風』。喫茶利用はもちろん、2Fギャラリーでの催しも毎回興味深い。

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浦和を代表する神社といえばここ、調神社。中山道沿いを歩いていくとこのウサギが出迎えてくれる。

 という感じで、大宮・浦和のおすすめコースを少しだけご紹介しましたが、今号の大特集には、前述の3つのインタビューのほかにも様々な企画がずらり。「大人だけでも満喫できる 15周年の『てっぱく』へ!」「浦和のうなぎ、新時代へ」「今こそ盆栽で、おうちに緑を。」「大宮vs浦和 さいたまパンダービー」「街に広がる 本のある場所」「ボクピングってなんだ?」「大宮は日高屋帝国なのだ!」などなど盛りだくさんにご紹介。

 もうひとつの特集も見逃せません! 埼玉県も含めたローカルスーパーの魅力を紹介する「最高のスーパーマーケット」特集。埼玉、千葉、神奈川、そして東京のローカルスーパー案内のほか、仕入れの現場の密着取材や、スーパーの音響設備にも言及。なかなか知ることができない、住んでいる場所以外のスーパー事情をたっぷりご紹介します。

 残念ながら感染状況はまだ予断を許さない状況ですが、今月も本誌を参考に、自分の街のローカルスーパーを見直したり、大宮・浦和の魅力を再発見してもらえるととうれしいです。

土屋広道(つちやひろみち)
1972年埼玉県生まれ。関西学院大学社会学部卒業後の1996年に株式会社弘済出版社に入社(合併を経て2001年に株式会社交通新聞社)。『鉄道ダイヤ情報』『旅の手帖』編集部を経て、2008年より『散歩の達人』編集部所属。2017年11月号より同誌編集長。

『散歩の達人』最新号は2月21日(月)発売!