とりごえまり絵本原画展『げんきになったよ こりすのリッキ』(偕成社)

文芸・カルチャー

公開日:2023/12/26

『げんきになったよ こりすのリッキ』(竹下文子 文/とりごえまり 絵)の絵本原画展が、東近江市立能登川図書館で開催されます。

『げんきになったよ こりすのリッキ』の原画や、絵本制作の際のラフスケッチが展示されます。

会期中はとりごえまりさんの講演会も開催。くわしくは図書館までお問い合わせください。

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会期:2024年1月13日(土)~2月18日(日)10:00~18:00

休館日:毎週月曜・火曜、2024年1月26日(金)

会場:東近江市立能登川図書館

住所:滋賀県東近江市山路町2225番地

備考:お問い合わせ:TEL 0748-42-7007

げんきになったよ こりすのリッキ

著:竹下 文子絵:とりごえ まり

みどころ

こりすのリッキは、かけっこが得意。木の上でだって、枝から枝へぴょんぴょーん。誰にも負けません。そんな元気だったリッキがある日、病気になってしまいます。大きな病院で入院しなければならない、難しい病気です。

お医者さんも看護師さんも優しくしてくれます。リッキは早く良くなりたくて、注射も検査もがまんします。学校のおともだちもお見舞いにきてくれます。

「リッキ、はやくげんきになって一緒にあそぼうね」

一年が過ぎ、春になる頃、リッキはやっと退院することができました。久しぶりの学校はちょっとドキドキします。リッキのからだはまだ弱っていて、前と同じようには過ごせません。走ることもできないし、勉強も遅れています。それでも、おともだちに手伝ってもらいながら、少しずつできることが増えていきます。これなら、もう木のぼりもできるかな……?

病気を治して退院する子どもたちの喜びは、本人はもちろん、それを見守っている大人たちにとっても、計りしれないものがあるでしょう。ところが、その後学校に戻って生活をすることがどれだけ大変なことなのか、緊張を強いることなのか、あまり知られてはいません。

少しずつ元気になっていくリッキの姿が丁寧に、そして可愛らしく描かれたこの物語。誰かの力になれることを考える、そんなことから始められたらいいですよね。

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