「福原綾香」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/7/9




――7月から2nd SEASONも始まりますね。シンデレラガールズの収録現場って、どんな感じですか?

福原:なんかもう部活という感じで、何部っていったらいいのかな、わりと体育会系の女の子たちの部活? 半分体育会系くらいですかね、吹奏楽部とか(笑)。休憩時間によく食べるし、フライドチキンとおにぎりでテンションが上がるという、みんな食べ盛りな感じで。

――収録中はおなかがすくんでしょうね。

福原:こだわって作っている作品で、スタッフさんの審議を待つ時間もあるので、それに備えてみんなよく食べてます(笑)。審議の結果によっては、また全然違うお芝居をすることもあるんです。

――じゃあ、セリフを準備していくときは、現場での変化に備えていったりするんですか?

福原:そうですね。凛はnew generationsという3人ユニットのひとりなんですけど、その3人の中でどういう立場でいるべきか、話数ごとで違うんです。たとえば、いつもだったら未央(CV:原紗友里)がグイグイ引っ張ってくれてるんだけど、未央がすごく落ち込んでる回だったら、凛がどうにかしなきゃって動いているし。だから、現場で卯月役の大橋彩香ちゃんと原ちゃんのお芝居を見ながら、お芝居を変えられるようにしています。たぶん他のみんなも、私たちと同じように考えていると思います。それがお芝居の楽しいところでもあるんですけど。

――アドリブもありますか?

福原:凛はタイプ的にあんまりアドリブがないんですけど、キャラクターとの付きあいが長い子なんかは、自然とその子らしい言葉を選んで、ワーワー騒いでいるシーンですごく上手に絡んでいたりとか。みんな、その子ならなんていうだろうなっていうのを完全に捉えて演じているので、いつも、すごいなって思いながらお芝居を聞いてます。

――シンデレラガールズと言えばライブやイベントも多いですね。今までのステージで特に印象に残っているエピソードは?

福原:記憶が新しいっていうのはあるんですけど、11月にあったシンデレラの2ndライブがかなり印象に残っていて。凛の「Never say never」がソロパートのトリだったんですね。私すごくプレッシャーに弱くて、以前泣いてしまって歌えなくなったこともあったから、すごく怖かったんですけど、気負っていることが分かっているのか周りのみんなが和ませてくれて。原ちゃんなんて、ライブで流れている歌にあわせて奇妙な踊りを踊りながら私に迫ってきて、その流れで壁ドンするっていう、すごくヘンな和ませ方をしてくれるんですけど(笑)。

――舞台裏でそんなにおもしろいことが行なわれているとは(笑)。

福原:映像に残ってたらどれだけおもしろいかと思います(笑)。おかげですごく肩の荷が下りたし、元気づけられたし、私はひとりじゃないなって思えて。プロデューサーのみなさんも、きっとあったかい気持ちで迎えてくれるだろうって思えたし、しっかり全部を出し切ることができました。

――ステージやイベントを通して、中の人同士の結束が固まるという実感はありますか?

福原:ここ最近はメンバーが一緒にいることがすごく多いこともあって、それが当たり前の熟年夫婦のようになっていますね(笑)。でも、お互いの空気を読むのが上手になったのは感じます。オーディオコメンタリーとか大勢で収録するときって、普通は誰から話したらいいのか判断が難しいと思うんですけど、誰かがしゃべったら誰かが引いて、いい感じの雰囲気になるんです。私、場の空気を読むのがすごく苦手なんですけど、このメンバーの中だと自然にできている気がするから、見えないところで絆が深まっているのかなって思います。

――ミスがあってもフォローしあったりとか。

福原:ライブのトークでも、誰かが失敗したらスッと誰かがフォローしますね。終わってから、「ごめんね、あそこはもう少しこういう風に言えばよかったよね」って感じで助け合っています。自分がよければいいっていう感じは全然なくて、みんなで高め合って、とにかくプロデューサーのみなさんを楽しませようっていう気持ちが第一にあるので。楽しませ方はそれぞれですけど、きっとその気持ちが一緒だから絆を深め合っていけるのかなと。

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