「福原綾香」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/7/9



――ところで、福原さんは学生のころから声優に憧れていたそうですが、アイドルにも興味はありましたか?

福原:女の子ってわりと小さいときに「アイドルやってみたい」とか「モー娘が好き」とかフワフワした気持ちがあると思うんですけど、それは私も同じでした。でも、さすがに大人になってからは、私もやるのかな? いや、やらないだろうなっていう気持ちでいたので、歌やダンスのお話をいただいたときはびっくりしました(笑)。

――歌やダンスのレッスンなどは自分で?

福原:以前はダンスを習っていたんですけど、途中で、これは振り付けを覚えて集中したほうがよさそうだと思って。今は、役者として体づくりのために筋トレをしたりとか、ボーカルを習ったりしています。

――最近の休日の過ごし方は?

福原:最近は、世の中にあふれているいろいろなものを自分が知らないのがイヤだなと思うことが多くて。美術館とか、映画とか、いろいろ吸収したくて、どこかに繰り出してしまいます。
艦隊についても調べているんですよ。10月に公開される「蒼き鋼のアルペジオ」(ミョウコウ役)のアフレコに備えて。戦艦が好きな人ってすごい量の情報を持っていらっしゃるから、自分がそれを知らないで役を演じるのはイヤだな〜と思ってしまったんです。もともと、いろんな知識をインプットするのは大好きなので。

――戦艦のおもしろさはわかってきましたか?

福原:「アルペジオ」に出てくる女の子たちは艦隊のメンタルモデルなんです。艦隊のことを調べていくと、生まれてからいろんな人を乗せて、沈むまでにさまざまなドラマがあって、たしかに擬人化というか、人格として見てしまう部分がすごくわかりました。

――最近、音楽や本などでハマッたものは?

福原:音楽だと、黒木渚さんという方が好きです。芯があるけど荒ぶっていない声で。スーパーに行ったときに「虎視眈々と淡々と」っていう曲が流れていて、言葉のリズムがおもしろくてCDを聴いたらけっこうハマッてしまって。最近は以前と音楽の趣味が変わってきて、ライブハウスで楽しめるようなアーティストさんの曲も聴いてみたいなと思ってます。

――これから挑戦してみたい役はありますか?

福原:狂ったところのある役とか。すごく難しいし、演じてみたいっておっしゃる方が多いと思うんですけど。楽しい、嬉しいっていう感情は誰しも感じたことがあるでしょうけど、狂ってしまうほどのマイナスの感情って、自分のなかのどこから引っ張り出してくるんだろうって興味があって。まだ想像しきれてない部分があるので、挑戦してみたいなっていう気持ちはかなりあります。

――今までに、それと近かった役はありますか?

福原:ちょっと様子がおかしいっていう意味では、「人生」の黒川真理っていうオカルト研究会の女の子です。催眠術を使うような変わった女の子で、自分もわりとオカルトとか七不思議みたいな都市伝説が好きなので、そのときはすごく重なる部分があって演じていて楽しかったです。

――都市伝説?

福原:地図に存在しない街だとか。それを知っているスタッフさんが「福原さん、こういうの好きでしょう」と本を買ってきてくれたりして、「これはなんですか!」って言いながら移動中に読んだりして(笑)。

――映画とかアニメでも、そういった作品を見てしまう?

福原:好きで観ますけど、ストーリーが難しい作品も多くて。あれがこうだからって考察をしながら時間をかけて観るんですけど、理解できないと悔しいです(笑)。いつも、その答えは視聴者に委ねてるのかなっていう結論で落ち着いてしまうんですけど(笑)。

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