ワカコ酒の作者直伝! ひとりで家飲みしたい夜に「お酒のお時間です」が役に立つ!

暮らし

更新日:2018/1/27

 ドラマにもなった『ワカコ酒』でおなじみの、マンガ家・新久千映さん。レタスクラブの好評連載『お酒のお時間です』の単行本化を記念して、ひとり飲みをこよなく愛する食の編集者・ツルヅレハナコさんと、スカイプ越しで飲み会を開くことに。飲みたい口実を作りたいだけかもしれないけれど、酒好きの2人「家飲み」について語りながら、ぐいぐい杯を進めているようでして……。

新久さんと酒の席で意気投合したツレヅレハナコさん。

●酒好きの女が集まれば、おいしい料理と酒の話で盛り上がる

経費削減もあって東京-広島でのスカイプ飲みを開催。IT技術、バンザイですね。

――この度は新久千映さんの新刊発売を記念して、広島在住の新久さんと東京在住ツレヅレさんとで対談を行おうということで。あれ? ツレヅレさん、ちょっと元気なさげですね。

ツレヅレ:私、昨日近所の立ち飲み屋でひとり飲みしていたんですが、ちょっと飲み過ぎまして……。気が付いたら、コートとケータイをどこかに置き忘れて帰宅したんですよ(苦笑)。その店の料理が酒好きのことを分かっているラインナップで。加えて、店員のビビアン……あ、これ私が勝手に命名したんですけど、この子がかわいいんですよぉー。

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――かわいいビビアンがいて、飲み過ぎたと(笑)。でも猫のような帰省本能があるって、さすがですね。初っ端から飛ばしてるツレヅレさんですが、そちら広島はいかがですかー?

新久:はい、こちらはすでに楽しんでいますよ。あはは。

――ん? ……もうすでに出来上がってる。

新久:スカイプ飲みの時間まで、待ちきれなくて飲んじゃってました!

――さすがひとり飲みのプロ! 準備体操とテンションがいい感じですね。並べているつまみも気になりますよ。

新久:いつもの家飲みでは、お料理を1品くらいしか作らないんですが、今日は見栄を張って品数多めに作りましたよ。『レタスクラブ』のハナコさんの連載『ツレヅレハナコの2素材でゆるつまみ』も大好きで(編集注:材料2品でできる、酒に合うおつまみレシピ紹介。ツレヅレさんの似顔絵は新久さん担当)、家のひとり飲みでも参考にしていますよ。

まさかの「生ハム原木で購入」の図。

見よ! この美しさ。新久さんが原木丸ごと購入した生ハムを使用したサラダ。この他にもじゃがいもの明太子スプレッド焼き、野菜の焼きびたし、かきペーストなども並ぶ(飲み過ぎて写真を撮り忘れるという失態を犯す……)。

新久:ハナコさんのレシピって、チャッチャと作れて、おいしくて、見栄えがするものを食べたいって時にぴったりなんですよね。でも、気取ってるところもない。家でのひとり飲みのツボをピンポイントで突いてくるところはさすがです!

ツレヅレ:うれしい。ありがとうございます! 昨日行ったビビアンがいる店や、ナウでホットで、イケてるおしゃれなレストランで飲むのも好きだけど(笑)、昔から「家飲みは楽しい!」っていうのは全然変わってなくって。レシピを考えるときは、日本全国のお酒が好きな女の人に届けられたらいいな、って思っているんですよ。

東京チームのテーブルにはツレヅレハナコさんの料理が並ぶ。これは柚子こしょうと豆板醤を入れた、白菜ときゅうりの浅漬け。うまい、うますぎるよ、ツレヅレさん!

――おふたりの「家飲みっていいよ」というラフなスタンスは、すごくありがたいし、うれしいことですよね。一方、新久さんの『ワカコ酒』みたいに、お気に入りのお店でひとりじっくり飲むのも、今日みたいにスカイプでつながって数人で飲むのも楽しい。

ツレヅレ:『ワカコ酒』の中で私が好きなのが、会社の残業仲間で、ピザをつまみにノンアルコールで乾杯しながら屋上で花火見るってエピソード。「ノンアルコールがおいしい夜ってあるよね」っていうワカコさんが素敵で。どんな飲み方も否定しないのがところがいいですよね。

新久:『お酒の時間です』に描いている家飲みは、食材にこだわりぬく料理と対極で、「今日はハムがあるから何作ろうかな~。冷蔵庫にあるもので何かおいしくできたらいいな」っていう感じなんです。もちろん、それはブランドを否定しているんじゃなくて、ブランドでも安いものでも(「これじゃなきゃダメ」というより)「これが好き!」っていうのを大事にしたいんです。

――おふたりとも、人の飲み方を否定しないし、決め付けない自由さが似ていますよね。
最近の『レタスクラブ』もそうなんですが、主婦雑誌のカテゴリーではあるけれど、独身女性や子供がいない女性にも読んで欲しい、そういう自由さを大事にしているんです。おふたりみたいに、「お酒が好き!」「食べるのが好き!」って共通項があれば、そういった女性の垣根も越えられそうな気がしています。

ツレヅレ:新久さんと私のように、住んでいる場所が違っても、お酒が好きなことが共通しているだけで、今日みたいに(スカイプ飲み)で楽しめる。

新久:今日はまるで地元で飲んでるみたいに楽しい!

ツレヅレ:私、『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)って本で、「第3回料理レシピ本大賞」のママ賞をもらったこともあるんですよ。ママさんだってお酒好きの人もいて、たまにはひとりで飲みたい夜もある。とはいえ、お母さんは時間がないんですよ。幼い子も面倒見なくちゃだし、外に飲みに行くなんてとんでもない。でも私のレシピだったら「あ! これだったら家で飲めるかも」と思ってもらったみたいで。

――どんな生活をしている女性でも、お酒が好きで一人で飲みたい日もありますよね。そんなとき、新久さんの『お酒のお時間です』や、ツレヅレさんのレタスクラブの連載『ツレヅレハナコの2素材でゆるつまみ』が役に立ちますね(笑)。

 新久千映さんの新刊、女ひとりの家飲みに彩りを添えるエッセイマンガ『お酒のお時間です』(KADOKAWA)は1月26日(金)発売。スカイプ飲み家の顛末もちらっと載っていますよ。あわせて、ツレヅレハナコさんの連載『ツレヅレハナコの2素材でゆるつまみ』も載っている『レタスクラブ』もよろしくお願いいたします!