二日酔い、悪酔い、ビール腹…飲み過ぎの大失敗を防ぐ確実な方法! 知っておきたい美味しいお酒の飲み方

暮らし

公開日:2018/12/26

 早いもので、気がつけばもう年末を迎えようとしている。普段からお酒が好きで飲んでいる人はもちろん、「アルコールはあまり得意ではないなあ」という人も、飲み会が増える年末年始は、ついつい杯を重ねがちだ。飲み過ぎによる悪酔いや二日酔い、そして酔っ払ってやらかしてしまう、宴席での失敗といったリスクは、少しでも減らしたいもの。本稿では、そんなあなたにおすすめの5冊とそのエッセンスを紹介したい。

■美酒は飲んでも飲まれるな! 酒好き医師による、酒との上手な付き合い方

『酒好き医師が教える最高の飲み方』(葉石かおり:著、浅部伸一:監修/日経BP社)

 お酒が好きだという人でも、悪酔いをしたり二日酔いになったりせずに楽しみたいもの。酒を飲みながら食べる物の内容と順番が重要ポイントになるという。本書によると、先に食べるべきなのは意外にも“油もの”だ。唐揚げやフライドポテトといった、一見、胃もたれしそうな料理でも構わない。油っこいものが苦手であれば、乳脂肪分を含むチーズでもよいそうだ。

 なぜ“油もの”を先に食べるべきか、その理由は「油分が体内で吸収される“時間の長さ”」と「アルコールが体内で吸収される“過程”」にあるという。本書ではこの他にも多くの情報が、データとともに丁寧に説明されているので、残り少ない忘年会にもまず本書を読んでから臨みたいものだ。

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■飲み会で“自分の評価”をアップする! さりげないテクニック

『飲めば飲むほど業績が上がる「飲み会」仕事術』(藍原節文/商業界)

 さて、悪酔いや二日酔いにならないコツを学んだところで、次は飲み会で交わされるコミュニケーションについてみていこう。「飲み会はビジネスチャンス」と説く本書の著者は、飲み会を通じてたくさんの人たちとのネットワークを作り、支援者を得て、成功する術を学んできたそうだ。

“ビジネス”というと身構えてしまう人もいるかもしれないが、本書で説かれる「宴会でのさりげない気配り」や、「ふとした会話の内容を掘り下げたい時の、上手な言い回し」などのテクニックは、ビジネスに限らず、お目当ての異性がいるときの食事の場や、年末年始などでたまにしか会わない親戚や友人たちとの円滑なコミュニケーションにもすぐに役立ちそうだ。

■「酒は百薬の長」って本当? 素朴な疑問に脳科学者がお答えします

『記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか?』(川島隆太・泰羅雅登/ダイヤモンド社)

 気持ちよくお酒を飲んだものの、その後どうやって帰宅したのかまったく覚えていない、なんてことはないだろうか? 不思議なもので、買った覚えのないコンビニの袋が枕元に転がっているのを発見する…というような事だ。

 本書では「飲んだ後の記憶がないのに、なぜこんな事ができるの?」という素朴な疑問について、脳科学者である2人の著者がわかりやすく解き明かしてくれる。お酒に対する著者の個人的なスタンスは、それぞれ“下戸”と“底なし”だそうだ。その両方の立場と見地から、酒と脳の関係が実際に検証されているのも興味深いだろう。

■飲み会で太る原因は、食事のとり方にある! では、「正しい飲み食い」の方法とは?

『ビールを飲んでも飲んでも腹が凹む法』(小林一行/三笠書房)

 さて、これまで紹介した3冊について読んできたあなたは、悪酔いや二日酔いになる事なく、飲み会でのコミュニケーションもきちんと取れ、酒と脳との不思議な関係について理解できたころだろう。しかし油断は禁物、まだ大きなリスクが残っている。それは、飲み会が続いた後の“体重増”という問題。お正月明けには“正月太り”と称されるこのリスクは、本書を読んでそのコツを実行する事できっちり片づけたい。

 著者は、お酒を飲みながらの食事において、あるいくつかの決まりを守る事で、好きなだけ飲み食いしながら25キロも痩せたそうだ。そんな画期的な方法を、今すぐ本書で確認してほしい。

■飲み放題、食べ放題でもOK! しかも長続きするダイエット方法って?

『糖質オフのやせぐせつまみめし250(主婦の友生活シリーズ)』(主婦の友社)

 知識をインプットしていても、ついつい体重が増えてしまうのが年末年始の怖いところ。そんな場合でも、本書で紹介される“奥の手”があるので安心だ。端的にいうと「糖質オフダイエット」、その方法は、糖質の多い食材を控えて、肉や魚、卵、大豆製品、葉物野菜などをしっかり食べる事。低糖質のものであれば飲酒もOKだそう。食べない事によるストレスを感じることなく痩せられるので、続けやすい点も魅力だという。

 本書では、シチュエーションやニーズに合わせて250品もの簡単レシピが紹介されており、その全レシピにはひとり分の糖質量とカロリーが明記されている。実際にこの糖質オフダイエットで15キロ痩せたという著者だけに、説得力のある内容だ。

 さて、この紹介文を読むころには、忘年会のピークはもう越えたという人もいるかもしれない。あるいは「既に飲みすぎで失敗してしまった。もっと早く知りたかった!」という人や、「あまりお酒は飲まないし、忘年会も出席しない」という人もいるかもしれない。しかし、そんな人でもこれらの本で、酒との正しい付き合い方や、宴席でのコミュニケーションの知識を深める事はきっと役に立つだろう。付き合い方や自分にあった“距離の置き方”を学んで、あなたの人生を楽しく豊かなものにしていこう。

文=水野さちえ