味を落とさず手抜きする時短料理のコツって?人気料理ブロガーゆーママ渾身のレシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/11/17

『ゆーママのラクうま!スピードおかず』(松本有美/扶桑社)

 時短料理、スピードおかず…などと聞くと、早く手軽にできるのは良いけれど、その分味も落ちてしまうのでは? と心配する人もいるのではないでしょうか。そんなマイナスイメージを覆すべく、3人の息子を育て、両親の介護をしながら一家7人の食卓を支えている、月間240万アクセスを誇る人気料理ブロガー・ゆーママさんが、「いかに味を落とさず手を抜けるか」に挑戦したレシピ本『ゆーママのラクうま!スピードおかず』(松本有美/扶桑社)が発売されました。

 ここには、調理前に合わせ調味料を準備しておく、火が通りやすいように食材は薄く、小さく切る、お肉のトレー内で味付け、粉もまぶす、ふたをして調理時間を短縮するなど、誰もがすぐにマネできそうなスピード調理ルールや、「電子レンジだけで作る」などシンプルな調理方法が紹介されていたりするので、料理初心者でも簡単に実践できます。そこで今回は、フライパンひとつのみ、電子レンジのみ、トースターのみで調理した料理3品を実際に作ってみました。

1、あっさりしたエスニック味が食欲そそる「アボカドとひき肉のメキシカン風」(P.28)


 サラダ油を熱したフライパンにひき肉を入れて、色が変わるまで炒めます。ここに、アボカド、トマト、玉ねぎと、トマトピューレ、トマトケチャップ、レモン汁、塩、チリペッパーを混ぜ合わせたものを加え、1分ほど炒め合わせれば完成です。

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 1品目は、ひき肉を使った“フライパン1つ”でできるスピードおかずです。イメージとしてはタコスに近いですが、そこまで煮込まず、レモン汁が効いているので、よりあっさりとしたエスニック料理という感じでした。そんな中でのゴロゴロっとしたアボカドもアクセントになっています。彩りがキレイなので、これ1品あるだけでもぐーんと食卓が華やかになりますよ。

2、クリーミーな食感にハマってしまう「アボカドポテサラ」(P.56)


 白菜の内側を上にして、1枚1枚の葉の間に豚肉を1枚ずつ挟みます。これを耐熱皿の上に置き、酒をふって2重にラップをかけ、600Wの電子レンジで8分ほど加熱します。これを食べやすい大きさに切り、ポン酢しょうゆ、ゆずこしょう、白炒りごまを混ぜ合わせたものをかければ完成です。

 2品目は、これからの季節美味しくなる白菜を使った“電子レンジだけ”で出来るスピードおかずです。豚肉と白菜の重ね蒸しというと、お鍋に丸く入れて作ることが多いですが、ここでは重ねたものをお皿にのせて短時間レンチンするだけで作ってしまいました。でも、レンチンで作ったからと侮るなかれ。白菜は良い感じにトロトロになり、豚肉を優しく包み込んで、これをピリリとした辛さのあるゆずこしょうのたれにつけて食べると、体の中から温まるほっこりした一品に。

3、見た目のインパクト大!「うどん入りもちもちお好み焼き風キッシュ」(P.66)


 卵、天かす、水、めんつゆをボウルに入れて混ぜ合わせ、ここにゆでうどんを加えてさらに混ぜます。これを耐熱皿の中に入れ、900Wのオーブントースターで18分ほど焼けば完成です。

 3品目は、うどん丸ごと1玉使った”オーブントースターだけ”でできたスピードおかずです。こちらのレシピは、モダン焼き(焼きそば入りお好み焼き)を見て思いついたレシピだそうで、天かすを入れることで卵を焼いてもパサつかないようになっています。しっかり味がついた卵がもちもちうどんに絡み、うどんのようなお好み焼きのような、キッシュのような、ちょっと不思議なおかずでしたが、小さい子供には食べやすかったようで大好評でした。

忙しい時にはやはり文明の利器に頼りながら賢く時短!
よく料理をする人ほど、できるだけ自分の手で料理をしたいという思いがあるかもしれませんが、忙しい人はそんなことは言っていられませんよね。今の世の中便利すぎる調理器具がたくさんあるので、それはやっぱりあるなら使わなくては! あとは、いかに時短に繋がる事前準備をしっかりやっておくかがポイントになってきます。やることはやって、あとは調理器具に任す。これこそがこれからの賢い時短料理かもしれません。

文=JUNKO