神木隆之介、亀梨和也…『3月のライオン』『PとJK』ほか、マンガ原作の実写映画が目白押し! この春読むべきマンガ5選

アニメ・マンガ

2017/2/11

 マンガ原作の映画はもはやジャンルのひとつだが、この春も人気作の公開が目白押し。とくに少女マンガの実写化とくれば期待されるのは胸キュンシーンの再現だが、この春に実写化される作品はどれも、恋愛だけにとどまらない「心の絆」を描いた作品が多い。出会いと別れの季節である春にふさわしい、実写映画の原作マンガを5つご紹介しよう。


 

『ひるなかの流星』 全員片想い? すれ違う恋心の結末は

 女子高生・すずめ(永野芽郁)が、親の海外転勤をきっかけに田舎から単身上京するところから始まる本作。恋のお相手1人目は、上京したてで迷子になっていたすずめを助けてくれた獅子尾(三浦翔平)。叔父が経営するバーの常連客で、しかもすずめの担任教師だったという運命的な出会いを果たし、恋に落ちないわけがないのだが、教師と生徒という立場が恋路を阻む。というところで2人目の登場。クラスメートの馬村くん(白濱亜嵐)である。クールな塩顔男子だが、実は女子が苦手な赤面症と知ったすずめは、その秘密を守る代わりに、都会でのはじめての友達をゲット。すずめにだけは素の顔を見せてくれる馬村くんには、読者のほうが先にときめいていたことだろう。

 本作の魅力は全員片想いという切なさと、「気持ちが変わってしまうこと」を全肯定しているところ。純愛を貫くのは少女マンガのお約束だが、現実はそうもいかない中でじたばた恋をもぎとっていくしかない。永野芽郁さんは、UQモバイルのCMで「あの末っ子美少女は誰!?」と話題の女優。『俺物語!!』のヒロインや、『ピーチガール』の悪魔女子など幅広い演技を見せる。イケメン2人の間で揺れ動く純朴女子をどう演じるのか、恋の行方とともに期待したい。

【映画公開:3月24日(金)】
【原作】『ひるなかの流星』(やまもり 三香/集英社)

 

『きょうのキラ君』 余命1年で出会えた最強の恋

 学校一のイケてるモテ男・吉良ゆいじ(中川大志)、通称キラと、いつもインコの剥製を肩に乗せてる通称・鳥女の岡村ニノン(飯豊まりえ)、通称ニノは、実家がお隣さん同士。ある日両親から「キラの余命はあと1年」と教えられたニノは、キラを意識するように。すると、これまでは別世界の人だと思っていたキラが、小さな生き物を大事にしたり、さりげない優しさを持っていたり、そして「死にたくない」とひとり涙を流す泣き虫であることを知る。病弱な自分を隠すために乱暴に生きてきた自分を後悔し、残り1年を懸命に生きようとするキラと、そんな彼に友達として寄り添うことを決めたニノ。だが、自らの弱さを受け入れて前に進もうとするキラの強さに救われていくのはニノのほうだった。コミュ力最強のリア充男子と、根暗で地味な変人女子。真逆の2人が惹かれあっていく恋愛モノとしての胸キュンはもちろんだが、一緒にいることでどんどん互いの強さを引き出しあっていく2人の“最強”感が胸を打つ。実は人の言葉を話す本物のインコだった「先生」はさすがに映画では登場しないだろうが、キラへの憧れが強すぎるあまり空回りする実はヘタレな矢部(葉山奨之)が映画でもどんな愛されキャラを演じてくれるかも注目したい。

【映画公開:2月25日(土)】
【原作】『きょうのキラ君』(みきもと 凛/講談社)

 

『一週間フレンズ。』 彼女の記憶は、1週間でリセットされる

 孤高のクラスメートの藤宮香織(川口春奈)に片想い中の長谷祐樹(山﨑賢人)。ある日、思い切って「友達になってください!」と声をかけるも見事玉砕。その理由は、「私は友達をつくっちゃいけないから」。香織は、毎週月曜に記憶がリセットされる奇妙な障害を持っていたのだ。好きでもない、どうでもいい人のことは覚えている。だけど大好きな友達との幸せな記憶は1週間ですべて消えてしまう。それを知ってもなお祐樹は香織と友達になることを決め、毎週月曜日に必ず「僕とまた友達になってください」と告げるのだ。日記をつけるようになり、幸せな気持ちの蓄積が、だんだん記憶を呼び覚ますようになっていく香織。すべてがうまくいきかけていたように見えたある日、香織の秘密を知るらしい元同級生・九条一(上杉柊平)が現れて……。と、とにかく「なぜ香織が障害をもつようになったのか」が気になりどんどん物語に引き込まれる本作。

「好きな人には笑っていてほしい」「幸せそうでいてくれるのが自分の幸せ」という純粋な想いが、人と人とがつながる愛おしさを思い起こさせてくれる。もはや胸キュン映画の帝王ともいえる山﨑賢人が、純朴少年のひたむきさでどれだけときめかせてくれるのか期待したい。

【映画公開:2月18日(土)】
【原作】『一週間フレンズ。』(葉月抹茶/スクウェア・エニックス)

 

『PとJK』 警察官と女子高生が新婚生活!?

  P(Police)の佐賀野功太(亀梨和也)とJK(女子高生)の本谷歌子(土屋太鳳)という制服×制服カップルの恋を描いた本作は、なんと物語序盤で2人が結婚してしまう。というのも、功太は職業柄、未成年者との交際は厳禁だから。出会いは歌子が年齢をいつわって参加した合コンで、年齢を知って一度は歌子から手をひく功太だが、その後あらためて恋に落ちた2人が想いを成就するには籍を入れるしかなかったのである。女子高生で新妻! なんとも心ときめく響きだが、高校卒業までは旧姓のまま実家で暮らすこと、そして妊娠しないことが歌子両親の条件(当然である)。もちろん学校にも内緒。両想いで、しかも究極のゴールである結婚までたどりついているというのに、つきあいたての中学生カップルのような初々しさで関係をスタートさせる2人が愛らしくてかわいらしい。功太に補導されたワルい少年・大神平助(高杉真宙)が歌子に恋してしまったりと、オープンにできないからこそ発生するすれ違いや横恋慕もときめきのスパイスだ。

 ファンには亀梨和也の警官制服姿だけでも悶絶モノだろうが、職務の過程でちょっとしたアクションを見せてくれることを期待したい。

【映画公開:3月25日(土)】
【原作】『PとJK』(三次マキ/講談社)

 

『3月のライオン』 棋士たちは、戦いの先に明日をつかみとる

 原作ありきの実写化でこれほどファンが公開を待ち望んでいる映画も珍しいだろう。なにせ主役・桐山零役を務めるのは、プロデューサーが「原作ファンがもっとも望んでいた俳優」と語る神木隆之介。15歳にしてプロ棋士となった少年・零が、棋士としてもひとりの少年としても殻を破って成長していく本作は、何もかもをなげうって努力してもたどりつけないかもしれない高みをめざして戦い抜く棋士たちの物語であると同時に、とうてい理解しがたい不条理が存在する現実社会で、それでも優しさと強さを備えながら生き抜こうとする人々の戦う物語。恋、友情、家族、そして仕事。言葉にしてしまえば安易だが、人生のすべてがつまった本作を、ナマモノとして映し出すには役者の力量が問われるに違いないが、続々と発表されたキャストは、不器用に努力し続ける大人の貫録を見せる島田開に佐々木蔵之介、悪魔にも天使にも見える静かなる天才・宗谷冬司に加瀬亮、そして病を抱えながらも零とともに命を絞って将棋を指し続ける二海堂晴信に染谷将太など、原作ファンならずとも飛びつく豪華なラインナップ。

 原作者・羽海野チカから「ラスト」の構想を受け取りつくりあげられたという映画の公開を心して待ちたい。

【映画公開:前編3月18日(土)/後編4月22日(土)】
【原作】『3月のライオン』(羽海野チカ/白泉社)

文=立花もも