大手企業の1500億円の不適切会計、その裏には…。椎名桔平主演で『不発弾』ドラマ化

エンタメ

公開日:2018/3/23

img01

 社会の闇をえぐり出す作風で注目を集めている相場英雄の小説『不発弾』が、2018年6月10日(日)からWOWOWでドラマ化されることが決定した。

 同作は7年間で1500億円の「不適切会計」を発表した、架空の大手総合電機メーカー「三田電機産業」を中心に物語が進む。明らかになった不適切会計の裏で暗躍するひとりの男と、彼を取り巻く人々の人間模様を描いた社会派ヒューマンサスペンスになっている。

 主人公の金融コンサルタント・古賀遼を演じるのは椎名桔平。恵まれない生い立ちの古賀が証券業界、ひいては経済界の“影の立役者”にのし上がる姿を描いていく。

advertisement

 財界に広い人脈を持つ三田電機産業相談役・東田章三役には宅麻伸をキャスティング。和装小物店を営みながら古賀と暮らす内縁の妻・村田佐知子役に原田知世、古賀を証券マンに育て上げた元上司・中野哲臣役に奥田瑛二など実力派俳優が集まった。

 主人公と捜査二課の対峙や、バブル期から現代に生きた強欲な権力者たちとの駆け引きで物語は揺れ動く。過去の因縁、そして裏切り。過去と現在が交錯するエンターテインメント作品を期待して待とう。

<ストーリー>
1500億円もの「不適切会計」が露呈した大手電機メーカー・三田電機産業の記者会見。そこには狼狽する社長を裏で操るひとりの金融コンサルタント・古賀遼(椎名桔平)がいた。捜査二課の管理官・小堀弓子はこの「不適切会計」が「粉飾」であると考え、同社が上場廃止にならないことに違和感を覚える。そんな中で三田電機の経営監査部長が自殺。小堀はこの自殺に事件性があると疑う。古賀は同社相談役・東田章三(宅麻伸)と密会する一方で、内縁の妻・村田佐知子(原田知世)に優しく微笑むミステリアスな姿を見せる。

古賀は貧しい炭鉱町で金と男にだらしない母親に育てられた人物。妹を東京に連れ出したい一心で働く古賀は、上司・中野哲臣(奥田瑛二)にノウハウをたたき込まれながら国民証券でのし上がる。しかし数年後、ある出来事を機に始まった古賀の復讐が、日本経済の深い地層に「不発弾」として仕掛けられていく。

<椎名桔平(古賀遼役)コメント>
・「不発弾 ~ブラックマネーを操る男~」の出演が決まった際の感想、脚本を読んだ時の印象
依頼のお話をいただいた時に、まず原作を拝読したのですが、経済の世界における深い人間ドラマに感銘しました。特に主人公の古賀の、恵まれない生い立ちから、大企業を裏で支える人物になるまでの半世紀にも及ぶ紆余曲折した生き方は、私にとってとても魅力的に感じました。脚本を読んで感じたのは、原作を踏襲しながらも、連続ドラマというエンターテインメントの世界に、大胆さと繊細さを持ち合わせながら、それぞれの役と役の関係性がより立体的になっていると感じました。

・主人公・古賀遼の印象と、演じるにあたっての“表現したいこと”や“チャレンジしたいこと”等の意気込み
古賀という人物像は、とても繊細な面と思わぬ大胆さ、そして清濁あわせ呑む男という印象です。善悪の狭間で葛藤しながらも、強い意志を持って生きている男です。20代後半から50代後半までを行ったり来たりしながらの撮影ですが、その時間軸をしっかり掴んで演じていきたいと思ってます。

・視聴者へのメッセージ
いわゆる経済ドラマとか金融ドラマとかでは括りきれない、骨太な人間ドラマです。信頼する星野監督のもと、最高のスタッフ、キャストの皆さんで、グッとくる作品をお届け出来るように頑張ります。

■ドラマ「連続ドラマW 不発弾 ~ブラックマネーを操る男~」
放送日:2018年6月10日(日)スタート (全6話・第1話無料放送)
原作:相場英雄
監督:星野和成
脚本:田中眞一
音楽:林ゆうき
出演:椎名桔平、宅麻伸、原田知世、奥田瑛二 ほか
◆「連続ドラマW 不発弾 ~ブラックマネーを操る男~」公式サイト
http://www.wowow.co.jp/dramaw/fuhatsudan

※掲載内容は変更になる場合があります。