2週間でウエスト2.5cmダウン! ストレッチするだけで本当に効果があるのか検証してみた

健康・美容

更新日:2021/6/17

ストレッチでダイエット効果が見込める3つの理由

ストレッチ

 2週間でマイナス2.5cmは驚くべき数字ですね。短期間で効果を実感できると、モチベーションアップにもつながりそうです。しかし、「ストレッチするだけでなぜダイエット効果が期待できるの?」と、疑問に思いますよね。

 そこで、ストレッチでダイエット効果を期待できる理由を、みなと元町内科クリニック院長の笠木伸平先生に解説していただきました。ストレッチによる身体への良い影響を理解しておけば、ストレッチを継続するモチベーションにもなりますので、ぜひチェックしてください。

老廃物が排出されやすくなる

 身体の中に老廃物が溜まると、その分体重も増えます。身体の中に溜まった老廃物を流すことは、健康においてもダイエットにおいても大切なことです。

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 日々デスクワークや同じ姿勢でスマホをいじったりしていると、身体が硬くなり、老廃物も流れにくくなります。固まった身体をストレッチでほぐすことで、老廃物が流れやすい環境を作ることができるのです。

運動のカロリー消費量が増える

 ストレッチを行うと、筋肉の可動範囲が広がり、運動のパフォーマンスを上げることができます。そうして筋肉を有効に使えるようになる分、普段うまく使えていない筋肉も動かすことができ、運動のカロリー消費が上がります。

 カロリーを消費すればするほど脂肪は燃焼されるため、カロリー消費量が上がることはダイエットしていくうえで望ましいことです。

睡眠の質が上がり肥満防止になる

 不眠は、肥満の原因であるといわれています。そこで、就寝前にストレッチを行い身体をリラックス状態にもっていくことによって、睡眠の質を上げることができます。睡眠の質を上げることで、理論上、肥満を防止することが期待できるといえるでしょう。

笠木伸平先生
笠木伸平先生

ダイエットを成功させるには、風呂上りなどの夜におすすめの静的なストレッチに加えて、体を起こすための動的なストレッチをあわせて行う必要があります。

ストレッチの効果を高めるコツ

 さらにストレッチの効果を高めるコツも伺いました。ぜひ、ストレッチをする際に意識しながら行ってください。

 最大限にストレッチの効果を高めるには、リラックスしながらストレッチを行うとよいでしょう。

・音楽を聴く
・入浴などで身体を温める
・アロマなどで自分が好きな匂いを嗅ぐ
・絵や映画を見る
・食事をとる

などがありますが、一概には「この方法がよい」とはいえません。上記の例は人によってリラックス効果が異なるからです。

 理想のリラックス状態をつくるには、自律神経の切り替えの早さ、 ストレス耐性、姿勢、筋と骨格などさまざまな要素が影響します。普段から自分がリラックスできる時はどのような時かということを知っておくとよいでしょう。

笠木伸平先生
笠木伸平先生

ストレッチの効果は、交感神経優位の状態が多い現代人においては、いかに副交感神経優位なリラックス状態をつくれるかが影響してきます。

ストレッチ用ポール・フォームローラーの種類と選び方

 ストレッチの補助道具として、ストレッチ用ポールやフォームローラーが注目されています。ストレッチしにくい肩周りや背中周りなども、ストレッチ用ポールやフォームローラーなどがあれば簡単に伸ばすことができます。ここでは、エクササイズグッズとして注目されているストレッチ用ポールとフォームローラーの種類と選び方について解説していきます。

ストレッチ用ポールとフォームローラーの種類

 ストレッチや筋膜リリース目的で使われる円柱状のエクササイズグッズには、

・ストレッチ用ポール(ヨガポールともいわれる)
・フォームローラー

の2種類があります。ストレッチ用ポールとフォームローラーの大きな違いは、長さと表面のデザイン、そして用途にあります。それぞれの特徴については、下記表にまとめられている通りです。

▼ストレッチ用ポールとフォームローラー

ストレッチ用ポール フォームローラー
表面 平ら 凹凸がある
長さ 30cm~90cm前後
※商品によって違いがあります。
30cm~60cm前後
※商品によって違いがあります。
用途 ・ヨガ
・広範囲のストレッチ
・体幹トレーニング
・ストレッチ
・筋膜リリース
・体幹トレーニング

 ストレッチ用ポールとフォームローラーの大きな違いは、表面に凹凸があるかどうか、です。凹凸がある方がフォームローラーで、ない方がストレッチ用ポールです。どちらも初心者向けのアイテムですが、それぞれ役割が微妙に異なってきます。ストレッチ用ポールは長さがフォームローラーよりもある分、広範囲を伸ばしたり全身を伸ばすストレッチに適しています。一方、フォームローラーは凹凸がありポールよりも短いため、ピンポイントでターゲットをほぐすことに適しています。

「自分にはどの種類が合っているの?」「それぞれ使い方は違うの?」など、気になりますよね。続いて、ストレッチ用ポールやフォームローラーの選び方について解説していきます。

ストレッチ用ポールの選び方。長さと硬さに着目して選ぶ

 ストレッチ用ポールやフォームローラーは、長さと硬さが商品によってバラバラです。長さは30cm前後のものから90cm前後のものまでさまざまあり、硬さや刺激の強さも商品によって異なります。

 商品の選び方としては、長さと硬さの組み合わせに着目して選ぶようにしましょう。長さ×硬さの組み合わせは、それぞれ下記表のような特徴があります。ポールやローラーを使用したい箇所や自分自身の特徴に合わせて選びましょう。

▼ストレッチ用ポール・フォームローラー長さ×硬さ別特徴

【材質】
硬い/凹凸がはげしい
【材質】
柔らかい/凹凸がなだらか
短い ・ピンポイントで凝りをほぐすのに適している
・痛みに強い人やストレッチに慣れている人におすすめ
・ピンポイントで凝りをほぐすのに適している
・身体が硬い人、もしくは痛みが苦手な人におすすめ
長い ・全身や背中全体をほぐすのに適している
・痛みに強い人におすすめ
・長さがある分身体が安定しやすいため初心者向け
・身体が硬い人、もしくは痛みが苦手な人におすすめ
・長さがある分身体が安定しやすいため初心者向け

 普段からストレッチをしていない初心者は、身体がガチガチに緊張していることも多いです。そういう人は痛みを感じやすくなっていることが多いため、痛みを感じにくく、自然にリラックスしやすい柔らかめのストレッチ用ポールやフォームローラーがおすすめです。

笠木伸平先生
笠木伸平先生

過度に関節や筋肉に負荷をかけすぎるのは避けましょう。また、痛みが持続する場合は医師に相談してください。