新撰組に女子が入隊! 本気で武士をめざすおセイが駆け抜ける、幕末大河ロマン
男子校に女子が入学!? など、紅一点ラブコメは最近人気ですが、これ、少女マンガでは昔からけっこうある、王道の鉄板ネタ。
『風光る』は、幕末の新撰組に女子が入隊!という、いろいろたまらない設定。ですが、このマンガの魅力は、「女子が本物の武士をめざし」、幕末の動乱をひたむきに見据え、「武士としての成長」と「恋心」の狭間での葛藤に悩むところ。恋愛マンガというだけでなく、コミカル要素もふくんだ、しっかりとした歴史コミックなのです。
ロマンスの中心は清三郎こと本名おセイと、唯一事情を知ってしまうみなさまご存知沖田総司。この総ちゃんときたら、とことん野暮天の鈍感オトコ。想いを寄せるセイはいつも「きーーーっ」とさせられます。その野暮天っぷりが読んでいてかわいらしくもあり憎らしくもあり(憎らしさ80%かな)。
この作品、現在も連載は続いていますが、30巻現在では、口に出さないものの相思相愛という仲に。けれど総司が自分の恋心を自覚し、この展開に行き着いたのは、つい最近のような気がします。さすが野暮天!
いろいろありました。男装しているとはいえ年頃の女の子、男だと思っていて…