「社会の一員である限り、個性なんてものは邪魔でしかない」ドランクドラゴン・鈴木拓インタビュー後編
『クズころがし』(鈴木拓/主婦と生活社)
お笑いコンビ・ドランクドラゴン、鈴木拓。“クズ”“芸能界一の嫌われ者”と呼ばれながらも、バラエティ番組やドラマ、映画に引っ張りだこ。初の著書『クズころがし』で明かした独自の処世術について、前編につづき話を聞いた。
いざとなったらヤッちゃえばいい
――最終的には、「ヤッちゃえばいい」という処世術なんですね(笑)。 鈴木:まぁ、最低の考えなんですけどね。大御所の方でも、一対一でやったら多分ヤッちゃえるんですよ。3秒で“キュッ”とヤッちゃえます。格闘技を本格的にやってましたから。たとえばMCで失敗してお客さんにウケなかったとしても、「ヤッちまえばいいや」って。
鈴木:そういう風に思うと、少し気が楽になりますよ。「なんであんなことできるんだ?」とか言われるんですけど、だっていざとなったらヤれますから。自分のなかの芯というか自信が一つあれば、そこに立ち戻ればいい。芸人ならネタを書くことでもいいし、ミュージシャンならギターを持たせたらパーッと光る、とかね。それと同じで、僕の場合はいざとなったらヤッちゃえ、ということです…