詩羽さんが選んだ1冊は?「誰になんと言われようと、自分の“好き”を貫く強さを教えてもらった」
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年8月号からの転載になります。
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、水曜日のカンパネラの詩羽さん。 (取材・文=立花もも 写真=干川 修)
「どの場面も、描かれるファッションが細部までこだわりに満ちていて、モノクロだと思えないくらい色彩豊かに煌めいている。小学生で初めて読んだときは衝撃を受けました」 本作の主人公は、高校の服飾科でデザイナーを目指す実果子。彼女のトレードマークでもある厚底靴を自身も履くことが多い詩羽さんは、本作をスタイリングの参考にすることもあるという。 「1巻の表紙では、水色にピンクと黄色という難易度が高い色の組み合わせを可愛くしあげていて、そのカラーバランスだけでも勉強になります。あと、いつだって独自のセンスでこだわりぬいたアイテムを身につけ、メラメラ燃えながら前進し続けている実果子ちゃんの生き方も。学生時代って、どうしてもみんながいいと思うものに流されがちだし、一人だけ浮いてしまう…