これさえあれば、もう今夜の献立に迷わない! 人気インスタグラマーarikoさん初の和食本は、主菜×副菜の組み合わせでレシピを紹介

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公開日:2022/7/31

2品で満足 arikoの家和食
2品で満足 arikoの家和食』(ariko/講談社)

 人気ファッション誌の編集・ライターとして活動すると同時に、自身の料理やおすすめのお店などを紹介するインスタグラマーとしても人気のarikoさん。彼女の最新レシピ本となるのが、『2品で満足 arikoの家和食』(講談社)です。本書はarikoさんにとって初の和食本。一口食べればほっと一息つけそうな定番の一皿から、おうちで外食気分を味わえそうな気の利いた一品まで。arikoさんらしいレシピの数々が肉と魚、そして四季に分かれた章ごとに紹介されています。

 そんな本書の一番の特徴は、主菜と副菜が一品ずつ組み合わせで紹介されていること。「グラタンを作るとして、あともう一皿何にしよう……」そんな悩みを持ったことのある方なら共感していただけると思いますが、料理の一番面倒な部分は、献立を決めて買い物に行くところ。「今日のご飯、何も思いつかないけどおいしいものが食べたい!」そんな日に頼りになる一冊です。本稿ではその中からいくつかのレシピをご紹介します。

とうもろこしと生ハムのご飯&あじの酢締めサラダ

 暑くて何も作りたくないし、食べたくない……。そんな夏バテ一直線の日におすすめなのが、夏のレシピとして紹介されている「とうもろこしと生ハムのご飯&あじの酢締めサラダ」です。夏のレシピとしてもはや定番化しているとうもろこしご飯ですが、本項ではストウブ鍋での炊き方を紹介。そこにパルミジャーノと生ハムを加えれば、特別感が出る上に、タンパク質もプラス。さらにあじの酢締めというこちらもタンパク質を加えたサラダを加えれば、季節感・おしゃれ感・栄養のすべてが揃った献立が完成します。

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 ちなみに難しく感じるアジの酢締めですが、三枚おろしを買ってきて骨取りさえ頑張れば、塩をふって放置、水気をふいて酢につけてさらに放置するだけで完成。合わせる野菜のクレソン・紫たまねぎ・みょうがというチョイスも、夏の疲れた胃袋にぴったりです。

和風ハンバーグブラックペッパーソース×きゅうりとかにかまのマヨ和え

 arikoさんが好きだったお店の味を再現したというハンバーグの決め手は、玉ねぎを炒めないこと。生の玉ねぎを肉だねに加えることで出てくる食感と風味が、しょうゆをベースにすりおろした玉ねぎやニンニクを加えたタレにマッチします。そしてこのハンバーグに合う副菜として紹介されているのが、きゅうりとかにかまのマヨ和え。マヨネーズ味の副菜と言えばポテトサラダか春雨サラダの二択だった筆者にとって、本書で紹介された料理のなかで、いま一番登場率が高いのがこの一品です。かにかまときゅうりを、マヨネーズを中心としたソースで和えるだけという手軽さなのに、子どもも大人も満足できるのが素晴らしい。

 本書ではその他にも作り置きできる薬味やタレ、変わり種の汁ものなども紹介。例えば万能ネギやしそなど5種類の薬味を刻んで水にさらし、冷蔵庫で保存しておく“五味野菜”。これを作っておけば、冷奴にかけたりうどんに添えたり……おいしさもUPする上に野菜不足も解消できます。

 忙しい時や献立がマンネリ化した時でも、これだけ足せば栄養もプラスされ、食べることも楽しくなる。そんなアイディアがぎゅっと詰まった一冊です。

文=原智香

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