夕飯を「炊飯器おかず」にしたら、調理15分&炊きあがり時間で3品完成! 洗濯や掃除までできてしまった話【つくってみた】

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公開日:2023/7/10

献立もラクラク 炊飯器におまかせおかず
献立もラクラク 炊飯器におまかせおかず』(新谷友里江/主婦の友社)

 最近話題になっている便利な家電調理器、「時短になりそうだし買ってみようかな」と考えているならちょっと待って。値上げが続くこの時期にわざわざ新調しなくても、いま家にある「炊飯器」でなんとかなるかもしれない。

 炊飯器は、家電調理器のようにスイッチ「ピ!」で一発調理が叶う家電。鍋やフライパンのようにつきっきりで調理する必要がないため、時間を効率よく使うことができる。

 6月に発売されたばかりのレシピ本『献立もラクラク 炊飯器におまかせおかず』(新谷友里江/主婦の友社)には、そんな炊飯器の上手な使いこなし術が満載! その活用ワザを少しご紹介しよう。

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食材がおいしくなって、すきま時間も有効に使える!

 炊飯器は火力が安定していていシンプルな構造。それゆえにごはんがおいしく炊けるのだが、その性能を生かせば煮ものも煮くずれせずに味がしっかりとしみるし、火入れが難しいかたまり肉もやわらかくしっとりと仕上がる。

献立もラクラク 炊飯器におまかせおかず P4

 組み合わせ次第ではごはんものと主菜を一度に調理することも可能。本書には同時調理のテクニックを使った献立も紹介されている。スイッチを押したらあとは炊飯器におまかせなので、失敗なく作れるのもメリットだ。

献立もラクラク 炊飯器におまかせおかず P22

「スイッチ、ピ! あとは放っておけるので、その間にさっと別のおかずを作ったり、子どものお迎えに出かけたり、すきま時間を有効活用できるところがとても気に入っています」
(著者・新谷友里江さん)

 本書を読んでいて助かるな~と感じたのが、献立をイメージしてレシピが構成されていること。主菜や副菜の組み合わせを自分で考えなくても、気になるページを開いてその通りに作れば、彩りのいい栄養満点の夕飯が手間なく完成する。

 わが家で作って家族に大好評だった献立レシピがこちら!

「コーンつくねのカレーマヨソース献立」(p.18)

 メニューは「キャベツバターライス」「コーンつくねのカレーマヨソース」「いんげんとハムのサラダ」の3品。ごはんとつくねを炊飯器で作り、加熱している間にサラダを仕上げていく。

 まずはコーンつくねから。ボウルに鶏ひき肉、ホールコーン缶、調味料(かたくり粉・酒・塩・こしょう)を入れてよく練り混ぜ、6等分して円形にととのえる。

コーンつくねのカレーマヨソース献立

 炊飯器の内がまに米、水、調味料(白ワイン・塩・こしょう)を入れてさっと混ぜ、キャベツを広げてのせる。その上につくねの肉だねをのせて、炊飯器をふつうモードにセットしてスイッチ「ピ!」。

コーンつくねのカレーマヨソース献立

 炊けるのを待つ間にサラダを作る。これも簡単でレンチンしたいんげん、ハム、ミニトマトをボウルに入れて、オリーブ油・酢・塩・こしょうでさっと混ぜるだけ。

 サラダがすぐにできてしまったので、余った時間に洗濯ものやリビングの掃除もできた。

コーンつくねのカレーマヨソース献立

 そして「ピー!」と炊きあがりの合図。お、上手に炊けてる!

コーンつくねのカレーマヨソース献立

 コーンつくねを取り出したら、ごはんにバターを加えてさっと混ぜて。

コーンつくねのカレーマヨソース献立

 3品それぞれ器に盛りつければ、ごはん・主菜・副菜の立派な献立ができあがり!

コーンつくねのカレーマヨソース献立

 炊いている時間を除けば、調理にかかったのは15分ほど。火も使わず、ほったらかしで、ちゃんと作った感のある色鮮やかな食卓になった。

 もちろん味に関しても、申し分なし。キャベツバターライスはやさしい塩味で、とりのうまみとキャベツの甘みを感じる奥深い味わい。コーンつくねもしっとり仕上がっていて、カレーマヨソース(カレー粉・マヨネーズ・牛乳・塩を混ぜるだけ)をつけると、パンチがきいた味に変わっておいしかった。(※レシピではつけ合わせにクレソンを使っているが、近所のお店で見つけられなかったので今回はベビーリーフで代用)

 次に作ってみたいのは、3章に載っている早炊きモードで炊きあげる味しみチャプチェや肉どうふなどのおかず。炊飯器は煮汁が対流してまんべんなく行き渡るから、食材に味がしみ込みやすいそうだ。また、4章の煮豚やサムゲタンなどのごちそうメニューも簡単そうなので、かたまり肉がお買い得の時に挑戦したいと思っている。

献立もラクラク 炊飯器におまかせおかず P80

 せっかくおうちに炊飯器があるのなら、ごはんを炊くだけじゃもったいない! 本書を参考に、もっと幅広く使いこなしてみてほしい。

文=齋藤久美子

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