「黒をちりばめると高い服に見える」?――ユニクロやZARAでおしゃれ上級者になるコツを集めた、ありがたい1冊

暮らし

公開日:2023/10/15

ありきたりの服を着てるのにどうして私はおしゃれなんでしょうか?
ありきたりの服を着てるのにどうして私はおしゃれなんでしょうか?』(のどか/日経BP)

 ファッションセンスが壊滅的にない。ユニクロを着れば「THE・ユニクロ」になってしまうし、しまむらを着れば「THE・しまむら」だ。仕方なくマネキンが着ている服をそのまま一式買うか、店員さんに全部選んでもらうようにしている。着回しも苦手なので、いつも同じコーディネートだ。

 そんなわたしがついに運命の書に出会ってしまった。『ありきたりの服を着てるのにどうして私はおしゃれなんでしょうか?』(のどか/日経BP)――。著者は元大手ファストファッション店員で、Ameba公式トップブロガー。白シャツ、ボーダー、ジーンズ、黒カシミヤニットという4つの定番服を使ったコーデをそれぞれ30ずつ、計120コーデをイラスト付きで徹底解説している。

 さっそく本書の中から、とくにわたしがやってみて大正解だったコーデを紹介したい。

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◆柄に柄を組み合わせると、華やかになる

 柄に柄を組み合わせるなんて、絶対NGだと思っていた。しかし「そのルールちょっと古い」と著者は言う。柄に柄を合わせるコーデは、華やかで、おしゃれ上級者に見えるそうなのだ。

 柄を合わせるコツは、「柄の色を寒色系か暖色系のどちらかで統一すること」。最初はチェック、ストライプ、ボーダーという定番の柄から選ぶと失敗しにくい。そしてもう一つのコツは、インナーに白を着ること。柄と柄を繋ぐ役割になって、全体がまとまるという。

ありきたりの服を着てるのにどうして私はおしゃれなんでしょうか?

◆黒をちりばめると高い服に見える

 プチプラ服を高く見せるには、2つのコツがあるという。1つ目は、小物で黒をちりばめること。イラストだと、バッグの持ち手とタッセルが黒で、靴も黒。2つ目は、硬めの素材のものにすること。スカートの素材、かごバッグ、ピアス……かっちりしているものは高く見える。

ありきたりの服を着てるのにどうして私はおしゃれなんでしょうか?

◆白と黒のボーダーはどの年代でも若返る

 いろいろな柄があるが、一番若く見えるのは、白と黒のボーダーだという。ボーダーはカジュアルな雰囲気が強いため、元気に見える。そして、白と黒ははっきりした色だから、若い印象になる。黒の幅は細いものがオススメだそうだ。太いボーダーよりも洗練されて見えるから、歳を重ねると上品に見せてくれる。

ありきたりの服を着てるのにどうして私はおしゃれなんでしょうか?

◆ジーンズにストライプシャツで王道のおしゃれ

 わたしはシャツを着ると役所の人のようになってしまうのだが、するべきは「抜き襟」だという。ボタンを3つ外し、後ろに引っ張るだけで、見違えるようにおしゃれに見える。袖は必ずまくること。胸元が気になる人は、丸首のタンクトップやTシャツをインナーに着ると、スポーティな感じが足されておしゃれに見える。

 シンプルなコーデなので、シャツは無地の白ではなくストライプを選ぶといいそうだ。白シャツは体型を選ぶが、ストライプは全員をシャープに、知的に見せてくれるという。

ありきたりの服を着てるのにどうして私はおしゃれなんでしょうか?

◆コーディネートに寒色と暖色と両方入れると華やか

 秋冬は、黒やグレー、カーキといった、暗い色ばかりになりがち。華やかにするためには、寒色と暖色の両方を入れること。イラストでは、茶色と水色を使っている。着こなすコツは、片方の面積を大きく、もう一方を小さくすること。そして、寒色と暖色以外の色は、白・黒・グレーだけを使うようにすること。ネイビー×ベージュ、ネイビー×赤なんかも素敵だという。

ありきたりの服を着てるのにどうして私はおしゃれなんでしょうか?

 掲載されているコーデの使用アイテムは、ユニクロやZARAなどのファストファッションばかりなので、気軽に取り入れることができるのも嬉しい。本書を片手に、いますぐ近くのユニクロにGOしよう!

文=尾崎ムギ子