赤字家計から抜け出すために本当に必要なことって? SNSで話題を集める家計簿術に、ずぼらイラストレーターが挑戦

文芸・カルチャー

PR公開日:2023/10/17

奇跡の「づんの家計簿術」
挑戦マンガ 書くだけで月の生活費が13万円減った! 奇跡の「づんの家計簿術」』(づん、うだひろえ/主婦の友社)

「デキる主婦は家計簿をつけている!」そんな憧れから、家計簿をつけていた時代が私にもありました。しかし家計簿アプリを使ってみたものの、入力が面倒で何日かサボっているうちにだんだんアプリを開くこともなくなり……。家計簿をつけるメリットも感じないまま短期間で終わってしまいました。しかし今回『挑戦マンガ 書くだけで月の生活費が13万円減った! 奇跡の「づんの家計簿術」』(づん、うだひろえ/主婦の友社)を読んで、再び家計簿をつけようと決意。それは本書を読むうちに家計簿をつけるメリットが理解できたから。そして「この方法なら私でも実践できるかも!」と感じたからです。

本作品を試し読み

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 本書の著者は、自分で編み出した家計簿のつけ方をInstagramに投稿して話題となった人気インスタグラマー・づんさん。彼女の家計簿術をイラストレーター・うだひろえさんが実際にやってみながら紹介するのが本書です。「づんの家計簿」を始めるのに必要なのは、ノートとペンだけ。自分の好きなノートにレシート幅くらいになるように線を引いて、その日買ったものをすべて書き出し、合計金額を丸で囲むだけのシンプルなもの。

 づんさんが最初に家計簿をつけてからこのスタイルに落ち着くまでに、かかった時間は1年半。その間家計簿をつけるにあたっての問題点をひたすら書き出し、それを改善していくことで今の形に至りました。

奇跡の「づんの家計簿術」

奇跡の「づんの家計簿術」

奇跡の「づんの家計簿術」

 づんさんが家計簿をつける際に一番困ったのが項目の振り分け。「これって何費に入るんだろう……」と考えることが面倒で、家計簿をつけるのが億劫になってしまう原因だと感じたそうです。だから「づんの家計簿」には項目分けがない!

奇跡の「づんの家計簿術」

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 そしてもうひとつの特徴は、上書き合計。毎日使った額を合計して足していく、累計とも呼ばれるものです。これもづんさんは最初、収入から一日に使った金額を引いていく方式を採用していましたが、そうすると月の前半は「まだまだお金がある」と考えて気が緩みがち。さらに月の収支だけにとらわれると、「自分が使った金額を把握して暮らしをよくする」という家計簿本来の趣旨からずれていくと感じたのでした。上書き合計は、家計の黒字化につながる最大のひらめきだったそうです。

奇跡の「づんの家計簿術」

奇跡の「づんの家計簿術」

 づんさんから一通り習ったうださんは、早速家計簿をつけてみることに。ちなみに「づんの家計簿」は、思い立った時がスタート日。1か月の区切りも収入があった日からではなく、毎月1日から月末までの1か月としています。なぜなら収入があった日にすると、共働きで夫婦の給料日が違う場合や、フリーランスだったり副業があった場合、基準をどこにすればいいのかわかりづらいから。そういったところも時代に即した家計簿であると言えます。

奇跡の「づんの家計簿術」

 続けられるか不安だったうださん。しかしいざやってみると、書くたびに得られる達成感、前向きな気持ちにどんどん虜に。そしてある程度書き溜めていくと、コンビニでの高頻度な買い物や夫が在宅の時の外食ランチなど、お金を使っている割に満足度が低い、いわゆる無駄遣いが見えてくるようになりました。「無駄に買ったものを書きたくない!」というモチベーションも加わって、お金の使い方を見直していきます。

奇跡の「づんの家計簿術」

奇跡の「づんの家計簿術」

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「づんの家計簿」に関する書籍はこれまで多く発売されていますが、本作はズボラを自称するうださんのリアクションを交えて解説されるので「自分にもこうすればできるかも!?」という発見につながりやすいと感じました。そしてなによりマンガで解説されるのでわかりやすい! 「もう自分には家計簿なんて無理…!」と思っているあなたにこそ、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。

文=原智香

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