偏食の子どもがパクパク食べた！ 材料入れて炊飯器のスイッチオンで完成。驚くほど簡単な炊き込みご飯のレシピを作ってみた

　ミルクを飲んでいた赤ちゃん時代から離乳食、幼児食へ。子どもの成長は嬉しいけど、どんどん大変になっていくのも事実。私は7歳と4歳の子どもがいるのですが、兄の時は頑張っていたものの、弟になると兄のお世話も加わってそれどころではなくなり、離乳食も冷凍品や市販品祭り。弟はあまり食べないということもあり、幼児食になってからは大人と同じものを食べさせてしまうことが多くなっていました。

　しかし先日、あまりの偏食ぶりに悩んでいたら「幼児食は5歳まで」ということが判明。園の給食はよく食べているみたいだし、もしかして年齢に合った食事にすればもう少し食べるのかも？　と思い、『うたまるごはんのかんたん親子ごはん』（うたまるごはん：著、北嶋佳奈、淵江公美子：監修/Gakken）のレシピを試してみることにしました。

　本書はSNSを中心に活躍する離乳食・幼児食コーディネーターのうたまるごはん氏のレシピ本。幼児食期の親子ごはんのレシピが紹介されています。本書の特徴は、調理工程の一部を変えるだけで大人用も子ども用のごはんも一緒に出来上がる点。そもそものレシピも工程を減らす工夫がされているので、簡単に子どもにやさしく、大人も満足できるごはんが出来上がります。さらに各レシピに冷凍・冷蔵の保存方法と温め方が載っているので、誰かの帰りが遅くなっても安心＆お弁当にアレンジすることも。「主役級おかず」という主食のページには献立例も掲載されているのが個人的には素晴らしいと思いました。

王道・鶏の唐揚げは漬けるときに分ける！

　子どもの人気メニュー・唐揚げ。我が家でも「この中で何食べたい？」と聞いたら満場一致で唐揚げでした。

　唐揚げはまず鶏肉を切る段階で、大人用と子ども用に大きさを変えて切り分けます。そしてそれぞれの肉を別々のポリ袋に。大人用、子ども用の調味料を揉み込んで味をつけます。その後はどっちがどっちかわからなくならないように気をつけて、揚げていくだけ！

　実は私、本格的な揚げ物をしたことがなく適した道具も持っていないのですが、本書のレシピでは揚げ焼きとなっているので、普通のフライパンと少しの油で乗り切ることができました。

　唐揚げのおすすめ献立例にあったトマトのマリネとわかめのスープも。トマトのマリネは子ども用を取り分けてから大人用の調味料を足し、スープも取り分けてから子ども用を薄めるだけ。あっという間に3品完成しました。

　次男、苦手なトマトは残しましたが、その他は完食！ 特に唐揚げは「また作って！」と言ってくれました。

　次は子どもの習い事で帰宅が遅くなった日。炊飯器に具材と調味料を入れるだけで出来上がる「鮭コーンバターごはん」に挑戦！

　とにかく帰ったらすぐ炊飯器に鮭とコーン、調味料を入れてスイッチオン！　炊きあがったら鮭をほぐし、バターを入れて混ぜ、大人用には取り分けてから追加で調味料を足します。

　普段白ごはんはあまり食べない、炊き込みご飯系はさらに食べない次男ですが、こちらはご飯茶碗一杯分完食！ これにはかなり驚きました。

　最後はナゲットに挑戦。こちらは揚げるまでは大人用も子ども用も同じ工程です。材料を入れたら、あとはこねて焼くだけ！

　衣をつける必要もなく、ひと掬いして油に入れたらフォークで平らに形を整えるだけなので、成形する手間もなし。

　揚げ物初心者のため、唐揚げの時よりも油があまりはねなかったのも素敵ポイントでした。そして完成！ 大人用にはケチャップとマヨネーズを添えます。

　ちょっと生焼けにならないようにと思って揚げ過ぎましたが、外はカリカリ中はふわふわ。子どももペロリとたいらげて「おかわり！」の声も聞けました。

　本書ではこのほかにも200以上のレシピを紹介。麺料理やおやつなども紹介されているので、ぜひ試してみてください。

文＝原智香