ピュアすぎるふたりの恋の行方は!? 胸キュンが止まらないすれ違い系ラブコメディ『お見合い婚にも初夜は必要ですか?』

マンガ

PR公開日:2024/2/16

お見合い婚にも初夜は必要ですか?
お見合い婚にも初夜は必要ですか?』(とうもり:漫画、砂川雨路:原作/スターツ出版)

 親族や会社の都合ですることの多いお見合い結婚には「愛がない」というイメージがある。相手のことをよく知らないまま結婚するため、気持ちが伝わらずすれ違ってしまうこともあるかもしれない。

お見合い婚にも初夜は必要ですか?』(とうもり:漫画、砂川雨路:原作/スターツ出版)では、お見合いをきっかけに結婚した夫婦の姿が描かれている。本作は電子コミック完結後も電子書店のランキング上位に入るほど根強い人気を誇る、胸キュン必至のすれ違い系ラブコメディだ。

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 主人公の市川雫は、本人いわくライトなオタク趣味を生きがいに働いてきた。趣味に没頭するあまり27歳で恋愛経験ゼロな雫を心配した母から、エリート研究員・榊高晴とのお見合いをすすめられる。高学歴・高収入・高身長いわゆる「3K」がそろった高晴から結婚に対するプレゼンを受け、メリットを感じた雫は結婚を決める。そして、ふたりは新米夫婦として歩み始めることに。

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 ふたりは元々高晴の住んでいた分譲マンションで一緒に暮らし始めるも、初夜はおろかキスすらしない。いくら恋からはじまった結婚生活でないとはいえ、ここまで距離があると「望まれていない結婚」なのではと雫は感じてしまう。

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 新生活に雫が不安を覚える一方、実は高晴は雫にゾッコン。お見合い前に写真を見て雫に一目惚れしていたのだ。しかし、感情を表現するのが苦手なせいで、肝心の雫にはその気持ちが伝わらない。高晴の本音は「俺の奥さんめちゃくちゃ可愛い――」なのだ。自分のひと目惚れからはじまった結婚生活を心から喜んでいても、高晴の想いは欠片も雫に届いていなかった。

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 高晴は雫を好きすぎるあまり、嫌われることを恐れて初夜を避けてしまう。ふたりの関係が結婚からはじまったことで、雫に恋愛感情がない可能性やスキンシップを拒絶されるかもしれないと想像し不安になるのだろう。本当は大好きなのにすれ違ってしまうふたりの姿を見ているだけで胸キュンが止まらない。

 

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 これまで平穏に暮らしてきたふたりだが、ちょっとしたすれ違いで不安を膨らませていく。こんなに両想いなのに、ひとつも伝わらないのがもどかしい。雫が可愛すぎて思わず目をそらし、好きすぎて口から吐きそうな愛を飲み込むために口元を抑えることも日常茶飯事な高晴。一方、夫婦円満のために新作の下着を身につけ、緊張しながらスキンシップを図る雫。そんな健気な努力に愛おしい気持ちでいっぱいになるというのに、雫が近すぎてテンパった高晴は雫の肩を押しのけてしまう。

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「奥さーん! すれ違ってますよー!」と、拡声器を持って叫びたい。高晴は雫のことが大好きすぎるだけなのに。女として魅力がないといわれたような気持ちになり、落ち込む必要なんてどこにもないのだ。

 清い関係のふたりは、これからどんな家庭を築いていくのだろうか。どう見ても両片想いなので今すぐ幸せになってほしいが、すれ違いから生まれる心地よい胸キュンが直ぐに終わるのはもったいない。このときめきを味わうために、世界一幸せな夫婦になる素質しかないふたりがすれ違う様子をずっと眺めていたくなる。あまりにもピュアなすれ違いラブコメディに胸キュンしながら、高晴と雫がどうやって夫婦関係を築いていくのかを最後まで見届けてもらいたい。

文=ネゴト/押入れの人

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