マツコにはない良さがある! オネエ系ご意見番、美川憲一の復活

エンタメ

2017/10/21

出典:「美川憲一オフィシャルサイト」より

 東スポによると、歌手の美川憲一(71)が“ご意見番”として、ふたたび注目を集めているらしい。タレント・清水アキラ(63)の三男でタレントの清水良太郎容疑者(29)が覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された事件について、美川が取材に応じた際のコメントがあまりに秀逸だったというのだ。

 なんでも美川は以前、違法カジノ店に出入りしていた問題に関して反省の色を見せない同容疑者に向かって、某番組の対談で「このままいくと終わる」と説教したばかりで、そういう経緯もあって、今回の取材では「バカヤロー!」「悔しい…」を連発。ただ、ここからの、自身も大麻取締法で逮捕されながら、その後カムバックを果たした過去を噛みしめての発言が素晴らしい。

「逆に(覚醒剤で逮捕されて)良かったんじゃないかしら。このままいったら、体も心もさらにむしばまれていた」

「私は(カムバックするために)離れたファンを呼び戻して、来てくれる努力をしました。そういうことがバネになった」

「私だって自分の過去をさらけ出してまで言いたくはない。でもこのことで後輩の若い人たちが目を覚まして少しでも活躍することにお力添えできればいいかな」

こういった美川の姿勢に、テレビ局関係者は

「一方的にダメ出しをするのではなく、先の道を示すのが美川さんの優しさ。また自身の過去の薬物問題に触れるなど、ナイーブな事柄にもしっかり言及する点も好感度が高い。今後も出番は増えるんじゃないでしょうか」

と、明るい予測をする。

 そう。よくよく聞いていると美川憲一って、けっこういろんなところでいろんないいことを言っているのである。とある番組で一緒に出演させていただいたときも、オンエア外では、とても温かく礼儀正しいお言葉をかけてくださった。

 なのになぜ、最近そんな“ご意見番”としての美川には、それとなくの下火感がただよっていたのだろう?

 やはり、同じオネエ系タレントで、今や“ご意見番”としての地位を着々と不動のものへと築きつつあるマツコ・デラックスとの“席の奪い合い”が大きな原因の一つなんだろうか?

 一般論として、オネエ系タレントの最大の武器とされる「毒舌の裏にある(オネエ口調も含めた)さり気ない優しさ」「見た目の奇抜さ」は、もちろんおたがいが備えている。だが、「新しさ」「恰幅の良さ」「意外とロジカルな一面」……といった面では、マツコが一歩リードってところか?

 たしかに、マツコと比べれば美川の発言は、総じてエモーショナルな傾向が強い。棒みたいなヒトより山みたいなヒトから物事を諭されたほうが安定感だって増すのかもしれない。けれど、美川にはマツコにはない「年輪」と「前科」がある。そして、自分がかつて犯した罪を実例とし、具体的な“今後”を導き出すことができる“ご意見番”なんて、芸能界をつぶさに見渡しても誰一人いやしない。さらに、この「前科」は薬物だけではなく、他のたぐいの不祥事を起こしてしまった人たちへのアドバイスにだって応用できるのだ。

 私は別に「マツコ・デラックスが×で美川憲一が◎」と言っているわけではない。当たり前だが、マツコにはマツコの良さがあって美川には美川の良さがある──要は、「オネエ系ご意見番の席は一つだけじゃない」と、皆さんにも今一度認識し直してもらいたいだけなのである。

文=citrus  ネットニュースパトローラー 山田ゴメス