もしかして同期と差が……? 不安になったらすぐ読むべし。入社3年目で知っておくべきルール

ビジネス

公開日:2018/4/23

『入社3年目までに身につけておかないとヤバい社会人のルール』(安澤輝香/秀和システム)

 入社3年目といえばもう「何も知らない新入社員」ではない。だからといって「一人前」というほどでもない。そんな微妙な時期の入社3年目社員に送るのが『入社3年目までに身につけておかないとヤバい社会人のルール』(安澤輝香/秀和システム)だ。

 著者は人材育成コンサルタントの安澤輝香氏。同氏は「社会人は3年目で同期と差が出る」と語る。同期と自分を比べ「自分らしさを活かせていない」と不安に感じている社会人もいるだろう。著者は「社会人としてのコミュニケーションのルール」を知っているかどうかで差は生まれるという。

 では、具体的に何を身につければいいのだろうか? すぐに役立つアイデアを紹介していきたい。

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●先輩や上司に何か相談するときは「今、お時間3分だけよろしいでしょうか」

 忙しい人には、初めに時間をどれくらい必要としているかを伝えることが重要だ。「少しいいですか」や「ちょっとご相談したいのですが」のような曖昧な表現では、忙しい先輩や上司が答えにくい。
 そして、もしそのタイミングがダメでも諦めずに「では、夕方以降にでもお時間いただけますか」と訊くこと。時間や日にちを具体的に挙げると相手は答えやすくなる。

●結論から伝える

「仕事の現場では、結論から伝えるのがベスト」だと著者はいう。
 結論を先にいうことで互いの意識が結論に集中するので、同じ視点で考えることができる。共通の意識が生まれ、最善の意見を聞くことができたり、的確なアドバイスを受けることができたりする。

●誰かが話している電話内容を何となく聞く

 チーム全体、会社全体のことを考えて動くことは大事だ。電話で話している内容で、その人が現在どういう仕事をしているか理解できる。その後にその人がどう動くかを見ていれば、仕事の流れも覚えることができる。特に、お客様の名前や取引先の会社名などは、覚えておいて損はないだろう。また、誰かが叱られている内容も反面教師にできる。

●自己紹介は1分間でキメる

 自己紹介は、聞く側の気持ちを考えることが必要だ。あまり話が長いと「この人は自己中心的だ」という悪いイメージを与えてしまう。
 それに、自己紹介よりも実は相手の話を楽しく聞くほうが好印象であるそうだ。たしかに、自分に興味を持ってくれている人のことは、気になってまた話をしたくなるもの。相手に関心を持っていろいろ聞くほうが、長々と自己PRをするよりもずっと印象を良くする。

●人脈構成図を理解しておく

 社内の人間関係を知っておくのは大切だ。仕事をする上で誰に何の相談をしたらいいか、相談する順番を把握しておくこと。人間関係は面倒だけれど、人脈構成図を知っていれば自分の動き方を決めやすい。
 そのためには周りの声をよく聞いておき、派閥を理解する。派閥に入るという必要はないが、思わぬところで空気を乱さないためにも、誰と誰がどう繋がっているか知っておくのは大切だろう。

 いかがだろうか? どれもすぐに真似できそうなものばかりだ。コミュニケーションは相手の気持ちがなによりも重要。社内ではそれを活かして「デキるやつだな」と思われたいもの。こういった少しの工夫を積み重ねていくことが、同期との差をぐっとつけるのかもしれない。

文=ジョセート