もしかしてあなたも「繊細さん」? 気疲れがひどいと感じる人のための、驚くほど楽になる思考法

暮らし

2018/8/15

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』(武田友紀/飛鳥新社)

 職場の上司や同僚のイライラしたオーラ。「もしかして私のせいかも?」なんて考えて気疲れしていませんか? そんなあなたは「繊細さん」の気質があるかもしれません。

「繊細さん」ってどんな人?

「繊細さん」とは、『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』(武田友紀/飛鳥新社)の中で、著者の武田先生が「HSP(Highly Sensitive Person)」すなわち「人一倍繊細な人」のことを、親しみを込めて呼ぶ名前です。

 武田先生は、HSP専門のカウンセラーとして、多くの相談者の悩みに耳を傾け、日常を過ごしやすいように導いてきました。

アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によると、HSP、つまり「繊細さん」は5人に1人にものぼるとか。この繊細さは性格や環境によるものではなく、生まれ持った気質であり、生まれつき背が高い人がいるように「生まれつき繊細な人」がいることが明らかになっているそうです。

非・繊細さんが気づかない小さなことに気づく脳の神経システムを持っている繊細さん。
「痛い・辛い」もキャッチしやすく、疲れてしまう。

「私って細かい人なのかな?」「気にしすぎだとよく言われる」。そんな人は自分を責めず、繊細さを活かす考え方にシフトしていきましょう!

相手のイライラは本当に自分のせい?

 相手の感情を察するのが得意な繊細さん。「上司がイライラしているのはきっと自分の仕事が遅いから」と相手の気持ちを推し量ってしまう方に武田先生がすすめるのは、ズバリ「本当にそうなのか?」答え合わせをするという方法。

ちょっとした表情や立ち振る舞い、声のトーン、黙々とパソコンに向かうときのキーボードの音。繊細さんは小さな情報をいくつもつなぎあわせて、相手の感情を察するのが得意です。でも、(中略)「相手がなぜ今、その感情になっているのか」という「感情の理由」を正確に当てることはできません。

「感情の理由」を自分だと決めつけ、ストレスを抱えていませんか?

 筆者も人のイライラに振り回されがちなので、「答え合わせ」をしてみたいのですが…さすがに、仕事相手に対して「もしかして私の仕事ぶりが原因でイライラしていますか?」と質問するのは無理! と思っていたら、直接聞かなくてもよい方法があるようです。

 例えば、友人とお茶をしているとき、友人が飲んでいるドリンクについてどう思っているかを予想し、確認して答え合わせをする。そんなことを繰り返していると、人のイライラに遭遇して「自分のせいかも」と思っても、「でも、私の予想は当たらないから」と切り替えることができるようになるそう。思考の切り替えが早くなるのですね。これなら簡単に実践できそうです!

繊細だからこそ感じられる幸せを味わう

 本書ではほかにも、繊細さんに向けた実践的なアドバイスがたくさん掲載されています。ご自身もHSPだという武田先生は、繊細だからこそ感じられる幸せもたくさんあるのだと言います。「今日は朝日の光がきれいだ」「店員さんが親切にしてくれた」「相手に合わせて話し方を変えて、仕事をスムーズに運ぶことができた」。繊細さんは本来、些細な幸せを味わうのが得意な人なのです。

自分の繊細さと仲良くなって、元気に暮らそう。

 繊細ゆえに起こる悪いことにお悩みの方には、ぜひ読んでもらいたい1冊です。心も体も軽くなりますよ!

文=箕浦 梢