この年末がチャンス? お金を増やしたい初心者におすすめの「つみたてNISA」のメリットとは

ビジネス

2018/12/10

『マンガでわかるつみたてNISA』(横山光昭:監修、サイドランチ:マンガ/池田書店)

 老後資金、子育てと子どもの学費、マイホームのローン…今はなんとか生活できていても、将来かかるこれらのお金のことを考えるとゾッとするという人は多いだろう。学費と養育費は子供1人につき2000万~3000万円、ゆとりある老後生活のためには3000万円以上が必要だと言われている。さらに、マイホームを購入するのであれば、毎月そのローンを払わなくてはならない…。

 そんなことを考えながら暮らしていると、「お金持ちになりたい」とまでは思わなくても、「もう少しお金に余裕を持ちたいな」と考えるのは自然だろう。本書『マンガでわかる つみたてNISA』(横山光昭:監修、サイドランチ:マンガ/池田書店)は、そんな私たちに「つみたてNISA」を利用した初心者向けの投資を教えてくれる。投資に対して「リスクが怖い」「めんどくさい」といったイメージを持っている人にこそ、この「つみたてNISA」はおすすめだという。年末のこの時期は、自分のお金についての将来設計を考え直す最適のシーズンだ。

■そもそも「つみたてNISA」って何? そのメリットは?

 つみたてNISAは、投資で出した利益を最大20年間、合計800万円分非課税にする制度で、金融庁が選んだ155本の投資信託を買うことができる。通常、株や投資信託による利益には20%の税金がかかるため、つみたてNISAを利用すると単純に2割分トクすることになる。だが、つみたてNISAの魅力は、それだけではない。

■毎日ヤキモキしながらチェックしなくていい。基本はほったらかしでOK!

 日々仕事やプライベートの問題についてあれこれ頭を使いながら、さらに投資のために相場をチェックして…と考えると、「そこまで手が回らないのでは?」「チェックしていないうちに損したらどうしよう」と不安になる人もいるだろう。だが、つみたてNISAのような長期投資ならば、“ほったらかし”でOKだ。株や不動産、それらに投資する投資信託などは、リーマンショックのような不景気で価格が一気に下落するリスクがある。だが、歴史的に見ても好景気と不景気は大きい流れで繰り返している。長期投資は、短期的な下落があったとしても、「いずれ回復する」とじっくり構えることができるのがメリットだ。

■初心者におすすめなのは“バランス型”。その理由は?

 つみたてNISAでは、長期投資に向いた155本の投信信託の中から何を買うかを選べるのだが、初心者であればプロに選択を任せる“バランス型”をチョイスしてもいいだろう。

 上記の「基本の8資産」「基本の4資産」には、株価と連動する投資信託(株式型)と、債権と連動する投資信託(債権型)の両方が含まれている。景気がよくなったとき、前者は価格が上がり、後者は価格が下がる傾向がある。このように、値動きの異なる投資信託に分散投資することで、リスクが小さくなるのだ。

 つみたてNISAは、投資初心者にとっても始めるハードルが低く、安定してコツコツ資産を増やせる可能性が高い投資だ。とはいえ、それが“投資”であるからには、もちろん元本割れのリスクもあるから、その点だけは注意が必要だ。

■年末のうちに、コツコツお金を増やすための勉強をスタートしよう

 本書では他にも、つみたてNISAと通常のNISAとの違いや、より大きなリターンを目指すための具体的な方法、また年収モデルに合わせた投資プランなどを紹介している。

 経済的に余裕がない、あるいは先々のことをあまり考えたことがなかったという人も、年末のボーナスをただ一時的な消費などに使ってしまうだけでなく、自分や家族がこの先も安定して生活していくための「スタート資金」として、投資について考えてみるのはどうだろうか。暮らしやすさを求めるために、今よりも少しだけお金がほしい――そう考える“何か”がある人は、ぜひ本書で投資の基本を勉強してみてほしい。

文=中川 凌