「高橋一生主演でドラマ化と聞いて喜びに震えてる……!」2019年1月のドラマ開始前に『みかづき』原作の感想は?

文芸・カルチャー

2018/12/9

『みかづき』(森絵都/集英社)

 2019年1月からスタートするNHKの土曜ドラマが待ち遠しい。2017年に本屋大賞で第2位を獲得した森絵都氏の『みかづき』がついに実写化されるのだ。さらに、主演は、高橋一生永作博美。昭和から平成にかけて学習塾を経営する家族の物語を2人はどう演じるのだろうか。

 Twitterでは、「みかづきドラマ化するんだ、待ちきれんな」「『みかづき』が高橋一生主演でドラマ化と聞いて喜びに震えてる……!」「実写化を待ちわびてた森絵都さんの『みかづき』がとうとうドラマ化するみたいで今から楽しみすぎる!! しかもNHKていうね. 期待するしかない」など、ドラマを期待する声があとを絶たない。

 そんなドラマへの期待を反映して、原作小説『みかづき』の文庫本がついに刊行された。ドラマが待ちきれないファンたちは小説で予習し、ドラマの放送を待ってみてはいかがだろうか。この物語はドラマだけでなく、小説でも読んでほしい、感動巨編なのだ。

 高橋一生が演じるのは、教員免許はないが勉強を教える才能を持つ大島吾郎。彼は、小学校の用務員室で生徒の補習を行っていた。そこに突如現れるのが、永作博美演じる赤坂千明だ。吾郎が教えていた生徒の母親である千明は、吾郎の指導力に目をつけ、彼を自分の立ち上げる学習塾へとヘッドハンティングするのだ。おっとりした吾郎と過激な性格の千明。2人がタッグを組むことで、塾業界に新たな歴史が生み出されていく。昭和から平成にかけて、教育にすべてを捧げてきた家族の、50年に及ぶ変化が描かれていく。

 すでに小説を読んだ読者たちは、この物語にどのような感想を抱いたのだろう。

教育への揺るぎない信念を持って塾を立ち上げた千明。千明に巻き込まれる吾郎や家族たち。千明の烈しい性格に読んでいる私も振り回されている感覚でしたが、長い物語を読み終える頃に「教育とは子どもたちに生きる力を授けるためのもの」という事が胸にストンと落ちてきました。晩年の「女3人がタッグを組んだらとうていかなわんぞ」という吾郎の実感を伴った言葉にクスリとしました。(mint-s)

教育に関わる親子三代の話。朝ドラを見ているような、登場人物達を応援したくなっちゃう物語でした。戦後から、子供たちの教育については試行錯誤が繰り返されてきて、その中には愚策と思えるものもあったわけですが、それも含め、多くの教育者が頭を悩ませ闘った過程なのだなと思いました。すごく読みごたえあり、おすすめです!(やぶれ大福)

すごい分厚い本なんだけど、どんどん読み進めてしまう、ストーリーが気になって気になって。塾を軸にその家族を三世代(頼子さん含んだら四世代)に渡って描かれている。 大島吾郎はおもしろいな、蕗子ちゃんは素敵な娘だな、血の繋がり以上の家族を感じた。 ラストまで読んで心が震えたのは久しぶりだった。 だから読書はやめられないと思った一冊。(みかん)

 教育に全身全霊を注ぐ家族の姿、その思いが世代を超えて受け継がれていくさまに、胸が熱くなる。高橋一生永作博美主演のドラマは2019年1月26日からNHKで毎週土曜日に全5話が放送予定とのこと。原作本を読んで、2人がどう演じるのか想像を膨らませながら、ドラマの放送を待つとしよう!

文=アサトーミナミ

(※)読者の感想コメントは、トリスタが運営する「読書メーター」より引用