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2019/8/21

『うまくいっている人の考え方 プレミアムカバー 紺(ディスカヴァー携書)』(ジェリー・ミンチントン:著、弓場隆:訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 年をとるほど、自尊心に日々、振り回されやすくなる。年をとるということは、自分を確立していく、ということだ。人は、積み上げたものが崩れることを恐れる。自尊心が傷つけられたり、自分を疑ったりすることは、大きな恐れになる。

 自尊心に振り回されない日々を得るために、例えば『うまくいっている人の考え方 プレミアムカバー 紺(ディスカヴァー携書)』(ジェリー・ミンチントン:著、弓場隆:訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)という良書がある。累計100万部を突破している『うまくいっている人の考え方』のカバーがシンプルにリデザインされた1冊だ。本書は、自尊心を高める方法を100個、紹介している。全編を通して、平易な言い回しながら、示唆に富んでいる。

 本書は、人生がうまくいっている人の特徴は「自尊心が高い」ことだとする。

 自尊心とは、何なのだろうか。本書によると、単なるプライドのことではない。自分の人格や能力に幸せを感じる気持ちのことだ。違う言い方をすれば、自分を好きになり、他人と同じように自分も素晴らしい人生を創造するに値する人間だと信じる気持ち、となる。

 自尊心は、人生のあらゆる局面で大きな影響を与える。人間関係、自信の度合い、職業の選択、幸福、心の平和、成功。人は、成長の過程でときに辛い失敗をし、自尊心に疑問を抱いたり、傷を負ったりする。

 自尊心を高めるために、本書は「新しいセルフ・イメージをもつこと」だと訴える。

 多くの人は、現実的なセルフ・イメージとはかけ離れたセルフ・イメージをもっている。なぜなら、人は自分と他人を比較しがちだからだ。自分より優れている人を見ると落ち込み、自分より劣っている人を見ると元気が出る。これを繰り返すことにより、実体から乖離していく。しかし、自分という人間は、他人と比較しなくても事実として“他の誰とも違うユニークな存在”である、と本書は述べる。

 本書の記述で特に興味深いのは、自尊心の低さは考え方が原因だという部分だ。私たちは、子どもの頃から、保護者をはじめ多くの大人の言葉を受け入れながら育ってきた。「お前はつまらない人間だ」といった残酷な言葉も、好むと好まざるとに関わらず、受け入れながら自尊心を形成してきた。そして、自尊心が自分に対する考え方や行動に影響を及ぼしてきた。

結局、あなたの自分に対する信念はあなた自身の信念ではなく、あなたに最も強く影響を与えた周囲の人たちの信念を反映したものにすぎないのだ。

 この呪縛から逃れるのは、意識次第で、いつでも可能だ。

 本書によれば、自尊心を取り戻すのは、それほど難しいことではない。本書に書かれている100のヒントを熟読し、自分に対する考え方を正しく修正すれば良い。

 そうすれば、自分のまちがいは堂々と認められるようになり、批判を余裕を持って受け入れられるようになり、他人を批判せず、自分に頼ることができるようになる。

 本書は、読者が人間的に大きく成長し、はるかに幸せな自分に変身できることを願っている。

文=ルートつつみ