手を抜いてるのに“デキてる風”の食卓に! ラクして家族の心をつかむ「ずるメシ」【作ってみた】

暮らし

2019/8/29

『がんばらなくてもデキてる風 めんどくさがり母さんの最強ずるメシ』(マルサイ/扶桑社)

 毎日台所に立つ主婦にとって、日々の夕食作りは大変な作業だ。正直献立を考えることすら面倒な時もあるだろう。準備に時間がとれずに今日はこれでいっか、なんて手を抜いた日には、子供たちから「え~ごはんこれだけ?」と文句の嵐。本当は一汁三菜のきちんとしたご飯を作りたいのに…と頑張っているうちに、大好きだった料理が苦痛になってしまったという人も多いはずだ。

 そんな365日続く食事作りの重圧を軽くしてくれるのが『がんばらなくてもデキてる風 めんどくさがり母さんの最強ずるメシ』(マルサイ/扶桑社)。日々の食卓や絵日記を綴ったアカウントが評判のマンガ家・マルサイさんが、毎日の食事作りの中で編み出したラクして食卓を華やかに見せる“ずるワザ”をまとめた1冊だ。マルサイさん自身も食べ盛りの3人の男の子を育てる主婦というだけに、その実用性は抜群! 気になる内容の一部をレシピとともに紹介しよう。

素材を変えれば新メニュー! 「何でも」ゴマあえ(p.78)

 子供でも野菜をおいしく食べられるゴマあえは、実は色んな食材で作れる無限レシピ。すりゴマ(白)大さじ2、砂糖小さじ2、醤油小さじ1と2分の1、とこのレシピさえ覚えておけば、あとは好きな食材を和えるだけで簡単に副菜1品が作れてしまう。

 本書で紹介されているのは、ブロッコリー、アスパラ、さつまいも、にんじんの4種。たとえ連日ゴマあえを作ったとしても、今日はブロッコリー、明日はさつまいも、と素材を変えれば、家族には“同じ味付けの手抜き料理”と気づかれず、むしろママが作った新メニューとして食卓で堂々たる存在感を放ってくれる。

 火を通すのに時間のかかるさつまいもやにんじんは、電子レンジを使えばあっという間に完成。本書ではナムルやマーボー、きんぴらの「何でも」レシピも紹介されている。

ずる食材を味方につける! 豚薄切り肉のから揚げ(p.63)

 たまには揚げ物もやりたいけど、時間がかかるし準備も面倒…。そんな時は下準備・下処理いらずの“ずる食材”を使うと、面倒な工程をまるっとパスできる。

 その“ずる食材”の代表が、豚薄切り肉。厚さが均一で扱いやすく、価格も手ごろ、しかもサラダも煮物も揚げ物も何でもおまかせな万能食材だ。

 から揚げの作り方は、豚薄切り肉に小麦粉、塩コショウをまぶし、油を入れたフライパンで両面を揚げ焼きにするだけ。仕上げにポン酢、ゴマ油、塩コショウで作ったタレを絡めればさらに味わい深くなる。マルサイ家でから揚げといえば、これが定番なんだとか。

 から揚げと一緒に冷蔵庫にあるレンコンやじゃがいもなどの野菜を素揚げにして添えるのも、簡単に彩りアップが狙える“ずるテク”だ。

なぁーんにも考えたくない日のレスキュー魅せ丼「漬け丼」(p.97)

 最後は豪快で食欲をそそる丼料理。意外と手軽に作れるので、料理をする気力がない日にこそ、頼りたいジャンルだ。ところが、主役の肉や魚を乗っけただけだとどうしてもそっけない印象に。丼を華やかに魅せるためには「トッピング」が超重要なのだ。

 今回作ってみた漬け丼は、マグロの切り落としを醤油、みりん、ゴマ油、いりごま、ワサビで作った漬けダレに30分ほど漬け込み、ごはんの上に乗せて完成。周りにアボカドや納豆、刻みのりをあしらえば、いかにも手をかけた風に見せることができる。

 このように本書には、自分がラクできて、さらに家族も笑顔になれる「ずるメシ」が満載。頑張りすぎている人も、もっと手を抜きたい人も、毎日の食事作りの参考にしてみてはいかがだろう。

調理・文=齋藤久美子