ダイエットは明日から! 胃袋も心もがっつり満たす簡単ごちそう「ひとりごはん」【作ってみた】

暮らし

2019/10/15

『#ひとりじめ飯』(細川芙美/光文社)

「今日は何を食べようか?」

 いいことがあった日も、落ち込んだ日も、私たちは何かを食べなければ生きていけない。しかし自分ひとりとなると“何を食べるか”にまで気を回せる人はどれだけいるだろう。

『#ひとりじめ飯』(細川芙美/光文社)は、自分が好きなものを好きなだけ作るひとりごはんレシピが詰まった1冊。ひとりじめ飯とは言葉のとおり、自分だけのために作る料理のことだ。

 著者は標本のように美しいケータリングや12星座をモチーフにした“星替わり”のロケ弁などが話題のフードデザイナー。彼女のレシピの特徴は“身近なごはんをちょっと特別にデザインする”こと。本書では自分の心とカラダをほっと満たすひとりごはんレシピが紹介されている。

ひとりじめ飯は「自分の気持ちを大切に」「我慢しない」

 ひとりじめ飯では「自分を幸せにすること」が何より大切だという。

 カロリーにとらわれず、好きな食材をたっぷりと使い、おなかいっぱいになる量を作る。ポイントは我慢しないこと。食べ終わった後は寝転がってもいいし、ダイエットは明日からでいい。

 自分の欲求に素直になり、幸福感にどっぷりと浸かるひとりじめ飯。さっそく筆者も、気になるひとりじめ飯を堪能してみた。

きのこの炊き込みごはんと茹で豚甘辛風(pp.52~55)

 1品目はきのこをたっぷりと使った炊き込みごはんに、甘辛風茹で豚をのっけた“ぜいたく丼ぶり”。別々に食べてもおいしい料理をドッキングさせた、インパクトのあるメニューだ。

 炊き込みごはんは、炊飯器に米、まいたけ、しいたけ、しめじ、めんつゆを加えてセットするだけ。甘辛風茹で豚は豚ブロック肉と生姜、長ねぎ(青い部分)を茹でて30分ほど放置。みりんや砂糖、しょうゆ、コチュジャンを混ぜて煮詰めたたれにからめて完成。

 食べ応えのある甘辛風茹で豚は、胃袋をがっちりと掴んで離さない。甘辛な味付けはご飯がどんどん進む。口の中で茹で豚と炊き込みごはんのきのこが出会う瞬間が、最高においしい。炊き込みごはんは薄味仕上げで、丼ぶり1杯ペロリといけてしまった。

しっかりすっぱ辛いタンメン麺なし、その代わり野菜は2人前(pp.92~95)

 2品目はフライパンひとつでできる酸辣湯風スープ。お酢のすっぱさが疲れたカラダに沁みる、深夜ごはんにもおすすめのメニューだ。

 豚バラ肉と人参、玉ねぎ、キャベツ、ニラ、もやしなどお好みの野菜をフライパンで炒め、鶏がらスープの素、お酢、しょうゆ、みりん、酒、水を加えてひと煮たちさせたら完成である。

 食べる直前、お酢やラー油をまわしかければ刺激倍増! すっぱ辛いスープは、最後の一滴まで夢中で飲み干してしまう病みつきの味だ。ムシャクシャとする夜はついジャンキーな食べ物に手がのびがちだが、このスープなら心もカラダも同時に満たしてくれるはずだ。

味噌バターコーンごはん(pp.52~55)

 3品目はこってり甘いコーンで白米が進むミニ丼レシピ。カリッカリに焼いたベーコンと、煮詰めたみりん・味噌をからめたコーンの組み合わせは相性抜群だ。ベーコン・コーン・白米の最強トリオが胃袋を満たしていく。

 わかめ、茹でもやし、長ねぎをトッピングすることで、こってりとした味に疲れてしまう心配もナシ。具材があふれ出しそうな丼のビジュアルは、目にもおいしい。

 ふと頭をよぎるのは、カロリーのこと。しかしこれは“ひとりじめ飯”。我慢を忘れて、自分の欲求を素直に満たす日のメニューである。ダイエットは、明日からでいいのだ。

 なんだか明日からまた頑張れそう。そんな気持ちにさせてくれる“ひとりじめ飯”。今晩は自分のためだけに、とっておきのごちそうを作ってみてはいかがだろうか?

文・調理=ひがしあや