テレワークで疲れた首肩をほぐそう! イスやタオルを使った肩こり・首痛解消法

健康・美容

更新日:2021/2/2

『肩こり・首痛完全解消! 10秒胸椎のばし』(酒井慎太郎/KADOKAWA)

 新型コロナウイルス対策により、「なるべく家で過ごす」という方々も多いはず。普段よりものんびりできるから、体はラクになっている…かと思いきや、肩こりや首痛が悪化している方はいませんか?

 延べ100万人もの患者さんを施術してきたゴッドハンド・酒井慎太郎氏によると、関節は「動かさない」ことによってサビつき、そのせいで体のバランスが崩れ、さまざまな部位に痛みやこりといった症状があらわれるのだと言います。そして、肩こり・首こりは、じつは「胸椎」と呼ばれる背骨(脊柱)が固まってしまい、本来の働きができずに機能不全に陥っているからだとか。では、その機能不全を、どうしたら元に戻すことができるのでしょう?

 答えは、1回10秒でいいので「のばす」こと。

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 引きこもりがちなこのご時世、酒井氏の著書『肩こり・首痛完全解消! 10秒胸椎のばし』(KADOKAWA)から、1回10秒でできる酒井式「肩こり・首痛完全解消法」をご紹介します。

胸椎の後ろ方向の可動域を回復させる「イス胸椎のばし」

 ストレートネックやねこ背が進んでいる人は、体を後ろへ反らす動きが苦手。胸椎がこり固まっているために、上体を後ろへ反らせられなくなっているのです。

「イス胸椎のばし」は、胸椎を刺激して後ろ方向への可動域を回復させていくメニューです。まず、イスの前に座り、イスの座面前側のフチに背中の肩甲骨中央部が当たるように体の位置を調整してください。そして、イスのフチで胸椎部分がグッと押し込まれるのを感じながら、上体をできるだけ大きく反らしていくのです。


 時間は1回10秒。慣れてきたら、2、3回繰り返しても可。最初はあまり上体を反らせなくても、かたさがとれるにつれて次第に大きく曲げられるようになるはずです。

 日々続けていけば、ねこ背も解消し、胸椎もしなやかな動きを取り戻すでしょう。

胸椎の回旋する力・反らす力をアップさせる「タオル胸椎のばし」

 胸椎が固まっている人は、上体を回旋させたり、反らしたりする力が落ちています。「タオル胸椎のばし」は、胸椎の可動域を広げてこうした力を回復させていくメニュー。

 まず、背中後方で斜めにタオルを持ち、上げた手の側へ上体を力強くグイッと回旋させます。できるだけ上体をひねった位置で10秒キープ。


 反対側も同様に行います。

 また、背中後方で水平にタオルを構えた場合も、両腕を力強く上げ、10秒キープ。


 これらを行うことで効率よく胸椎の可動域を広げることができるのです。

<注意点>
・息を止めることなく、普通に呼吸をしながら行ってください。
・“胸椎の動き”を意識しながら行ってください。
・高血圧、心臓病、脳血管疾患などがある方は、医師に相談のうえ行ってください。