腸内環境を整え、ストレスに強い心と体を作る! 「きのこのスープ」が最強な理由/自律神経をリセットする きのこのスープ

暮らし

公開日:2022/12/11

「きのこのスープ」を上乗せするだけで人生が変わる!

 「きのこのスープ」は自律神経や腸内環境を整え、長寿ビタミンによって老化防止にも役立ちます。まずは体調の良しあしに関係する自律神経の話をします。

交感神経

興奮、緊張など活動的な働き

優位な状態であると
●仕事、運動など活動モード
●血圧が上がる
●血管収縮
●心拍数が上がる
●呼吸が浅くなる
●興奮
●ストレスを受けている
●消化を抑制
●筋肉が緊張

副交感神経

体をリラックスさせる働き

優位な状態であると
●リラックスしている
●睡眠など休んでいる状態
●血圧が下がる
●血管拡張
●心拍数が下がる
●消化を促進
●呼吸が深くなる
●筋肉が弛緩

 自律神経は交感神経と副交感神経の2種類があり、それぞれが自分の意思と関係なく働いて、内臓や血管の働きをコントロールしています。

 心身ともに健康であるには、この相反する神経が互いにバランスをとり、健全に機能することが重要です。ストレスの多い現代は交感神経が優位に働きすぎて、副交感神経の機能が弱っている人が増えています。

 自律神経を乱す要因に不規則な生活や加齢などもありますが、一番の大敵はストレスです。とはいえ、ストレスをゼロにはできませんし、自律神経を整えるために考え方や行動を変えるとなれば、それ自体がストレスになりかねません。

 「きのこのスープ」は普段の生活に少し上乗せするだけの簡単な方法ですが、その効果は目を見張るような内容が盛りだくさんです。そもそも、きのこには自律神経を整える栄養素が多く含まれています。その代表格が腸内環境を整え、副交感神経の働きを促す食物繊維。ほかにも自律神経の働きを正常に保つためのビタミンB1・B6、トリプトファン、鉄、亜鉛などがあります。

きのこで酪酸菌を増やし、塩麹とダブルで腸内環境を整える

 「きのこのスープ」の最大の特徴は、自律神経と密接な関係がある腸内環境に優れた効果をもたらすために、きのこと塩麹を組み合わせた点です。

 腸と自律神経は互いに影響し合う関係で、腸の働きがよければ自律神経も正常に動き、自律神経が整っていれば腸の働きもよくなります。その理由の一つが、心の安定ややる気を促すセロトニンやドーパミンなど、神経伝達物質の大半が腸内で作られているからです。また、体の免疫細胞も約70%が腸で作られています。

 要は、腸の状態=腸内環境によって心と体の状態も変わってしまうのです。その腸内環境を構成しているのが、腸内に100兆個あるといわれている「腸内細菌」です。腸内細菌は小腸や大腸の内壁に付着しており、大きく分けて次の3種類があります。乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」、大腸菌やブドウ球菌などの「悪玉菌」、善玉菌と悪玉菌の優勢な方の味方につく「日和見菌」。

 腸内環境を整えるためには、毎日の食事でいかに悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすかです善玉菌というとビフィズス菌乳酸菌が有名ですが、最近注目されているのが酪酸菌。酪酸という短鎖脂肪酸を作る腸内細菌の一種です。なかでも酪酸は腸内を弱酸性に傾かせ、悪玉菌の発生を抑制。善玉菌がすみやすい環境を作ることが近年の研究でわかっています。

 理化学研究所、東京大学、慶應義塾大学の合同研究では、体内に取り込まれた酪酸が免疫系に作用し、炎症やアレルギーなどを抑える免疫細胞「制御性T細胞」を増やすことも明らかにされています。

 その酪酸菌は食物繊維をエサとし、発酵と分解によって産生されるので、普段の食事で、食物繊維を多く含むきのこを食べることが非常に有効です。

 さらに、発酵食をとることで、より多くの酪酸菌が作られ、善玉菌の増殖に期待が……。まさに、きのこと塩麹を合わせた「きのこのスープ」は理想形なのです。

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